【昆虫食】牛と鶏と豚を処分して虫を食う国があるらしい

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コオロギ食が話題

なんか最近やたらとコオロギが話題です。

Yahoo!ニュース
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なんか公立の学校でコオロギ粉末を使った給食が出されたのだとか。

まあ、個人的にはコオロギを食うなんてイカレてんのかと思うのですが、マスゴミの猛プッシュが吐き気を催すほどのクソさ加減なので軽くですが、話題のコオロギ食の愚かさについて触れておきたいと思います。

コオロギ食とは?

そもそもコオロギ食とは何なのかですが、名前?の通り昆虫のコオロギを食べるというものです。

イナゴのように佃煮なんてものではなく、たいてい粉末にして何かの料理に混ぜ込んだり、エキスを抽出して何かに混ぜ込んだりといったものが多いようです。

Bitly

まあ、そのままの形でも売られてますけどゲテモノ扱いですかね?

Bitly

ちなみに今回の話題の震源地だろうと思われる徳島県立小松島西高校の給食で出されたのは、粉末を使った「かぼちゃコロッケ」とエキスを使った「大学いも」だとか。

※徳島県立小松島西高校の給食という表記が多いですが、実際は食物科という調理師の資格が卒業と同時に取れる学科の生徒たちが作ったものにコオロギ食が採用され、その食事を食べられる食券を自ら購入した生徒のみが希望して試食しています。(要するに学生が学食で選んで食べたという認識が正しい)

食物科 - 徳島県立小松島西高等学校
徳島県立小松島西高等学校

また、日本では珍しいことでニュースにもなりますが、アフリカや東南アジアなどではすでに広く食べられている(らしい)ので世界的には珍しいほどの事ではありません

コオロギ食のメリットデメリット(一般論)

まあ僕の主観でどうこう判断するのはまだ早いかもしれないので、とりあえずメリットデメリットなるべくフラットに見ていきます。

なお、これは調べて出てくる一般的に言われているメリット、デメリットのため、僕が考えているわけでも、僕がメリット、デメリットだと思っているわけでもありません。(真偽についても不明です)

僕がちゃんと調べてまとめるメリットデメリットは次の章に書きます。

メリット

  • 栄養価が高い
  • 環境負荷が低い
  • 生産効率が高い

デメリット

  • 食感や見た目、そもそもの嫌悪感で苦手な人がいる
  • アレルギーのリスクがある
  • 衛生管理が難しい

まあ調べて出てくるのはだいたいこんな感じですね。

メリットの方の

栄養価が高いは、たんぱく質、脂質、ビタミン、ミネラルなどの豊富な栄養が含まれていて、脂肪分が少なく健康に良いみたいなことが多いです。

環境負荷についても、飼育には少ないエサと水があればよく、環境条件の調整も容易で牛などのほかの家畜と比べて温室効果ガスを排出することもないみたいな感じです。

生産効率も虫らしく、繁殖力が強く成長も早いため生産効率が良いと言っているサイトが多い印象です。

一方デメリット

食感や見た目、そもそもの嫌悪感で苦手な人がいるは、食感は粉末にすれば解決しますが、そのまま食べる場合は固い外骨格や虫らしい足など一般的に好ましくない食感の部分が多いです。

見た目やそもそもの嫌悪感は言わずもがな虫ですからね。

とは言え、もともとの見た目がキモイで言うと別に他の動物でも屠殺は大体グロいし、魚とかも結構見た目キツイのいるので大差ない気がしますけどね…

アレルギーリスクは甲殻類アレルギーの人は食べない方が良いらしいです。

衛生管理が難しいは、飼育環境によっては菌やウイルスを保有しているというもので、日本での飼育などのノウハウ少ないので未知の病気などが発生するリスクがあります。

他にもいろいろありましたが、どこでも言ってるものをまとめるとだいたいこんなものですね。

コオロギ食のメリットデメリット(僕なりのポイント)

上ではコオロギ食のメリットデメリットについて、真偽などは全く考慮せずに一般的に言われていることを軽く紹介しました。

今度は僕なりに真偽判定をちゃんとやった上でメリットとデメリットについてまとめます。(大いに主観が含まれます)

メリット

  • 栄養価がグラムで見れば高い
  • 飼育に必要な面積が少ない
  • ゲテモノを食べられる

デメリット

  • 見た目がキモいし抵抗感がある
  • 値段が高い
  • 生産効率も高くない
  • 粉にするなら外国で生産すればいい
  • 衛生管理が難しく、未知の病気に対して無力
  • 昆虫食だとしてもコオロギである必要がない
  • 大体全部が鶏でええやんとなる
  • 豚の餌にしたら?
  • そもそも大豆で良くない?

メリット

まずメリットから、栄養価はグラム単位で見ると高いです。

エネルギーたんぱく質脂質炭水化物カルシウム
135kcal17.0g6.6g2.0g45mg
イエコオロギ100g(250匹)あたりの栄養(目安)

これは、豚、牛、鶏

エネルギーたんぱく質脂質炭水化物カルシウム
310kcal26.7g22.7g0.3g6mg
肉類/<畜肉類>/ぶた/[大型種肉]/ロース/脂身つき/焼き – 01.一般成分表-無機質-ビタミン類 (mext.go.jp)
エネルギーたんぱく質脂質炭水化物カルシウム
306kcal25.0g23.9g0.3g3mg
肉類/<畜肉類>/うし/[輸入牛肉]/リブロース/脂身つき/焼き – 01.一般成分表-無機質-ビタミン類 (mext.go.jp)
エネルギーたんぱく質脂質炭水化物カルシウム
220kcal26.3g13.9g0g6mg
肉類/<鳥肉類>/にわとり/[若どり・主品目]/もも/皮つき/焼き – 01.一般成分表-無機質-ビタミン類 (mext.go.jp)

と比べても確かにたんぱく質と脂質の割合で優っていて、カロリーも抑えられているのでグラムあたりで見れば正しい情報です。

とは言え、そもそも脂質が健康を害するというよりは、糖質(炭水化物)が健康を害するという研究結果も多いところですし一概に体に良いとは言えません。

また、鶏肉もかなり健闘していることや、そもそもコオロギの場合100gの栄養を摂取するために250匹も必要なことを考えると本当にメリットなのかますます怪しくなってきます。

鶏もも肉なら200gくらい普通に食べられますが、コオロギを500匹分も食べるのは本当に現実的なんですかね?

飼育に必要な面積が小さいのは本当に利点です。

昆虫食、広がる養殖 コオロギ飼育に進出する二つの決め手:朝日新聞デジタル
全国各地でコオロギなどの昆虫食用の虫を育てる動きが広がっている。場所はビルの一角や専用ハウスに廃校も。関わる人の背景も様々だ。どうして今コオロギを育てようとするのか。

ビルの一角や専用ハウスに廃校など、ほかの家畜とは違い大きな牧場も必要ありません。

温度と湿度の管理ができて水と餌を与えられる場所であればどこでも育てられそうですね。

逆に言うとどこでも育てられるので、あなたの住む家の隣で大量のコオロギが飼育されているかもしれません…

あと、少なくとも今の日本ではコオロギはゲテモノです。

チャレンジするにはいい機会じゃないですかね。

デメリット

もう数えきれないほどですが、解説していきます。

見た目がキモいし虫ということで抵抗感があります。

上でamazonで買えるリンクを貼りましたが、値段も高すぎです。

生産効率が高いと言っていますが、結構怪しいもので、たいていの場合はこの画像が貼られます。

Imgur: The magic of the Internet

これは1kg当たりのたんぱく質を生産するためにどれだけの餌が必要か?が描かれているものです。

要するに餌の量で順番を付けているわけですが、なぜかこの順番の下に餌の量が大きいほど地球への負荷が大きいとつけられています。

そもそも餌が同じものではないので、別に餌を多く食べるから負担が大きいなんてことはないはずなんですが、刷り込みって怖いですね。

また、コオロギはストレスの多い状況下、たんぱく質不足、弱っているコオロギがいるなどの理由で共食いします。

コオロギの育成環境によっては、育てているコオロギが共食いをして減ってしまうので本当に餌が少なくすむかは疑問です。

さらに、寒すぎても熱すぎても成長に支障が出てくるため、24時間温度管理が必要です。(20度~32度)

まあ鶏とかでも高温には弱いので一概にコオロギの弱点というわけでもないのですが。

また、コオロギは湿気に非常に弱く餌用に入れておいた野菜の湿気で全滅したりします。

つまりエアコンなどで年中温度、湿度調整するんですが、電気代が高騰してエネルギー問題が取り沙汰される昨今でこんなもんが本当に環境に良いんですかね?

四季により温度変化も湿度変化も大きい日本でわざわざ飼育するのはかなりエネルギーを必要とするでしょう。

あと、そもそも使い道的に粉にして料理に混入させることが多いですが、粉にするのであれば日持ちするし無駄なスペースもなくなるので別に国内で生産する必要はなく外国から輸入すればいいだけの話になります。

少なくとも日本で様々な問題を抱えたうえで生産するほどのものでもないでしょう。

そして当然病気などの研究もほかの家畜と比べて研究が進んでいません

最近話題の鳥インフルエンザや昔話題になったBSEなど長年家畜として育てられている鶏や牛でもいまだに病気がありますが、コオロギはこれらのような病気がないかもしれないですし、もっとヤバい病気が見つかる可能性もあります。

他の家畜よりも良いところがあるかもしれないんだから別にいいだろと考える人もいるかもしれませんが、研究がある程度できているものでみんなから受け入れられている他の家畜をわざわざ押しのけてまで未知の物を研究する必要があるのかは甚だ疑問です。

そもそもの話として、今の時点でわかっている家畜の病気についてはワクチンや抗生物質の研究がすでにかなり進んでいて予防ができることがわかっています。

日本政府は研究に割り当てる予算が異常に少ないことで有名ですし、研究費や人材の取り合いで足の引っ張り合いをするくらいなら切り捨ててしまって問題はないでしょう。

また、そもそもの話として昆虫食を推し進めていくにしてもコオロギである必要があるのか?という話もあります。

一部地域では特産品となっていて食用としてすでに認知されているイナゴ、繁殖力・生命力ともに優れて共食いもしないゴキブリ、コオロギ以上に餌(生ごみでもOK)を効率よく吸収し体も柔らかいアメリカミズアブの幼虫など検討できる昆虫はたくさんいます。

まあゴキブリは外骨格が固すぎて体内で刺さりまくる、アメリカミズアブはゲロマズといった問題点はありますが…

このようにデメリットをまとめてきましたが、要するに課題は山積みで他の家畜と比べて優れているとはとても言い切れません

しかもたいていのメリットの部分で鶏が良い勝負をしてくるので研究も改良もされまくりで人気もあって玉子も有効活用できる鶏のほうが圧倒的に優れているように見えます。

そして、コオロギが非常に栄養面で優秀な食材であったとして、味や調理法が微妙であれば結局大した地位は確立できないでしょう。

であれば、優秀な家畜の餌として雑食性の豚にでも食べさせておいて、素晴らしい栄養で育てた美味しい豚肉を食べた方が良いってもんです。

さらに言うと、次世代のたんぱく質として戦うのであれば、大豆ミートでおなじみの大豆と戦うべきでしょう。

ちなみに大豆製品の木綿豆腐、入り大豆、納豆の成分はこんな感じです。

エネルギーたんぱく質脂質炭水化物カルシウム
73kcal7.0g4.9g1.5g93mg
豆類/だいず/[豆腐・油揚げ類]/木綿豆腐 – 01.一般成分表-無機質-ビタミン類 (mext.go.jp)
エネルギーたんぱく質脂質炭水化物カルシウム
429kcal37.5g21.6g33.3g160mg
豆類/だいず/[全粒・全粒製品]/いり大豆/黄大豆 – 01.一般成分表-無機質-ビタミン類 (mext.go.jp)
エネルギーたんぱく質脂質炭水化物カルシウム
190kcal16.5g10.0g12.1g90mg
豆類/だいず/[納豆類]/糸引き納豆 – 01.一般成分表-無機質-ビタミン類 (mext.go.jp)

コオロギは上でも書きましたがこんな感じ。

エネルギーたんぱく質脂質炭水化物カルシウム
135kcal17.0g6.6g2.0g45mg
イエコオロギ100g(250匹)あたりの栄養(目安)

大豆は当然植物なので単純な比較はできませんが、生産面積あたりのたんぱく質生産量は圧倒的な1位となっています。

Could consumption of insects, cultured meat or imitation meat reduce global agricultural land use? – ScienceDirect

大豆畑を作るのが環境に良いか悪いかはともかく(たぶんコオロギよりは環境に良い)、食糧難の改善案としてコオロギを推すくらいなら大豆を推した方が良いでしょう。

僕はふるさと納税で72Lも豆乳を頼むくらいには豆乳を飲んでいますが、麦芽コーヒーのように味を調整された豆乳であれば1日1Lであっても美味しくいただけるのでたんぱく質不足に悩むことはまずないでしょう。(糖質摂りすぎなどの問題はありそうですが…)

今の畜産がヤバい

こんな感じで僕としてはデメリットだらけのコオロギ食なんかやめて今の畜産をちゃんと支援してほしいんですが、今の畜産業界はこんな感じです。

豚も牛も鶏も処分されまくりです。

豚と鶏は病気なのでしょうがないですが、牛に関しては牛乳を増産しろと指示を出した政府が増産の準備が整っていざ増産したらあまったから乳牛を処分しろなんてお願い(命令)を出しています。

バカにも程ってもんがありませんかね?

食料問題がもし本当に深刻なのであればわざわざ牛乳を減産するために牛を処分なんてさせないですよね。

そもそもの話として、本当に食糧問題について対策するのであれば減税や支援金で生産量を増やす対策をするはずです。

また、この前の記事でニューディール政策では金と引き換えに農業生産を制限した(過剰生産分は政府買取)と書きましたが、過剰生産分は政府が買い取りして、貧しい人や公共機関への支援品や寄付をすればいいだけです。(学校へ寄付したり、刑務所で出したりしても良いでしょうし、安倍のマスクみたいに各家庭に配ってもいいはずです)

間違っても生産できるものを制限したりする必要はありません

今あるものを支援せずにわけのわからないゴミみたいなもんを支援するのはばかばかしいを通り越して悪意すら感じます。

まあ大方利権関係なのでしょうが、国民の生活を犠牲にして私腹を肥やすゴミが国を動かしているのは紛れもない事実です。

ゴミが国を動かすことのないようにまともな人に投票する。ゴミの言うことを鵜呑みにしていないで自分でちゃんと調べる。といった当たり前のことをちゃんとできるまともな人間になりましょう

蛇足 選択肢が増えるのは別に良いことではない

食の選択肢が増えるのだから良いことだ。みたいな意見があることもわかりますがそれは間違った考えです。

生産力にはある程度の上限があり、集中して生産する方が効率が良いという当たり前の法則があります。

例えば、ラーメン屋が「パスタを食べたい人も来れるようにメニューにパスタも追加しよう」と言い出したらどうでしょう。

当然ラーメン以外にパスタの準備をするので手間や材料費が増えます。

この手間や材料費が増えた分は新しくメニューに入ったパスタだけでなく今までメニューにあったラーメンにも影響を与えます。

要するに「パスタ始めました」の裏でラーメンの値上げが行われるのが普通なんですね。

もちろん値上げされないこともあるでしょうが、その場合は価格に転嫁されなかっただけで店側の負担が大きくなり利ざやが減ったので店の効率が落ちただけです。

周りの効率を落としてまでも選択肢を多くすることは良いことではありません。

最後のまとめ

今回は「【昆虫食】牛と鶏と豚を処分して虫を食う国があるらしい」というタイトルで昆虫食、とりわけコオロギ食について書きました。

コオロギ食とは名前の通り昆虫のコオロギを食べるというものです。

最近学校給食(実際は選択制の学食)で出されたことで話題にもなりましたが、日本では珍しいことでも外国ではすでに広く食べられているものです。

一般的に言われているコオロギ食のメリットデメリットは以下の通りです。

メリット

  • 栄養価が高い
  • 環境負荷が低い
  • 生産効率が高い

デメリット

  • 食感や見た目、そもそもの嫌悪感で苦手な人がいる
  • アレルギーのリスクがある
  • 衛生管理が難しい

しかし、ちゃんと調べてみた僕なりのメリットデメリットはこうなります。

メリット

  • 栄養価がグラムで見れば高い
  • 飼育に必要な面積が少ない
  • ゲテモノを食べられる

デメリット

  • 見た目がキモいし抵抗感がある
  • 生産効率も高くない
  • 粉にするなら外国で生産すればいい
  • 衛生管理が難しく、未知の病気に対して無力
  • 昆虫食だとしてもコオロギである必要がない
  • 大体全部が鶏でええやんとなる
  • 豚の餌にしたら?
  • そもそも大豆で良くない?

まあメリットがないこともないので何とも言えませんが、一般的に言われているメリットは実はあまりちゃんとしたものでなく、ある一面を切り取っただけであることがわかりました。

一方でデメリットの方は結構重大なものが多く、新しく研究していくにはハードルが高いのでわざわざ推進していくほどの物とは思えないというのが僕の持論となります。

少なくとも、鶏や大豆に勝るメリットがあるとは口が裂けても言えないので一部のもの好きの嗜好品程度の物でしょう。

当然、食糧問題を解決するほどの物ではありません。(そもそも食糧問題なんてないですが…)

そして、今の畜産業界は処分ラッシュで大変なことになっています。

鳥や豚は病気なのでしょうがないですが、牛は政府が指示した増産のあと梯子を外された形です。

現状の畜産業界という土台の部分がめちゃくちゃな今、わざわざ大したメリットもないコオロギを推進する理由はないでしょう。

政府にはちゃんとしたところへちゃんとした政策をしていってもらいたい限りです。

わけのわからない利権丸出しの情報に踊らされずちゃんと自分で正しい知識を身に付けて当たり前のことをちゃんとできるまともな人間になりましょう。

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