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再現性の高い負けにくい投資3選
投資法三銃士を連れて来たよ。
投資法三銃士?
増配の専門家、連続増配株投資。
うっす、よろしく。
積み立て投資の専門家、インデックス投資。
がんばります、よろしく。
高配当、優待など高利回り株の専門家、高配当株・高利回り優待株投資。
よっす、どうも。
なんて画像もつけずにクソみたいな出だしを書いてみましたが、おふざけはともかく
- 連続増配株投資
- 高配当株・高利回り優待株投資
- インデックス投資
の3つの投資手法は再現性が高く投資を成功させることのできる優良な投資手法です。
どれもメリットがあるので、解説を見てから自分に合った投資手法を選んで投資をしてみましょう。
個人的なオススメとしては、資産の少ないうちはNISAを使って連続増配株投資をして、余剰資金が出てきたら高配当株・高利回り優待株投資に移行、あらかた欲しい個別株を買い終わったらインデックス投資へ移行するという流れがオススメです。
まあ最初からインデックス投資が正解の可能性も十分ありますし、NISA枠で買うなら配当金(分配金)をそのまま購入枠使わずに連続で投資できる分配金なしの投資信託が良いとかいう話もありますが今回は無視します。
書きたいこと詰め込みすぎるととても長くなるので今回は第2回として高配当株・高利回り優待株投資についてのみ語ります。
次回はインデックス投資の話をしていくつもりなので全3回かまとめを入れて4回で終わるはずですね。
高配当株・高利回り優待株投資
高配当株・高利回り優待株とは?
高配当株・高利回り優待株とは読んで字のごとく高配当・高利回りの優待を出している株のことです。
具体的には、高配当株なら1年間での1株当たりの配当金を4%以上出している株、高利回り優待株も同じく1年間での1株当たりの優待価値が4%以上となっている株のことを言います。
なぜ4%なのかは具体的な理由は特にありませんが、日本全体の配当実施企業の平均配当利回りが約2%なのでその倍あればまあ高配当と言えるでしょう。
インデックス投資の出口戦略としておなじみの4%ルールなんかもあって投資家にとって4%は何かとなじみ深い数字なのかもしれませんね。
基本的には配当と優待どちらか、もしくは合わせての利回りが4%あれば高利回りの株と言われます。
日本一有名な個人投資家の桐谷さんも優待+配当利回りが4%以上の株に投資するという投資の判断基準を持っています。
株主優待はテレビなどのメディアで取り上げられることも多く、普段の生活の中で使う機会もあることから世間でもかなり人気があります。
株主優待についてまとめているサイトなんかも多数あり、ものによっては優待利回りが4%どころか10%を超えるような株もあったりします。
高配当・高利回りの優待を出せる企業
高配当・高利回りの優待を出せる企業には基本的にこのような特徴があります。
- それなりの売り上げがある
- 利益もそれなりに出ている
- 株主還元を重要視している
- 個人投資家の株主を増やそうとしている
そもそも売り上げがないと配当や優待を何年も出し続けることはできません。
まあ厳密には配当は会社法で余剰金がないと出せないことになっている一方で株主優待に関しては別に利益がなくても出せるんですが。
とは言え、基本的にはまともな高利回り優待を何年も連続で出すということは売り上げや利益を出せていないとできないことです。
そもそも株主優待や配当の主な理由は株主還元です。
新しい設備や事業に投資して次の利益を増やそうとするよりも、株主に今ある利益を還元したほうが会社のためになると会社が判断しているということになります。
要は株主還元を重要視していて還元に対して積極的なんですね。
また、株主優待はほぼほぼ単元株などの少ない株数で持っていた方が利回りが高くなる傾向があります。
100株でQUOカード500円の優待を出しているところの株を1000株持っていたとしてももらえるQUOカードの額は500円のままなんてことはかなり多いです。
100株でも1000株でも同じ額しかもらえないなら普通は100株しか買わないですよね。
そうするとその会社の株主は100株しか持ってない個人投資家がたくさんいる状態になります。
優待目当ての100株しか持ってない個人投資家なんて経営にほとんど口出しなんてしないし、一定数はそれなりの問題が起きても株を売らずに放置してくれるし、誰誰が一気に株を譲ってしまったのでそれを買った物言う株主に経営に大きく口出しされるようになったみたいなことが起きにくくなります。
黙ってボケっとして何か問題が起きても何もしないでいてくれる烏合の衆ができるのは経営しやすくなるのでメリットなんですね。
まるでどこかの国の選挙みたいだ。
高配当株・高利回り優待株のメリット
高配当株・高利回り優待株への投資はざっと上げるだけでもこんなメリットがあります。
- 多めの配当金や高利回りの優待が毎年もらえる
- 配当・優待をしている限り株価の下落幅が小さい
- 高配当・高利回り優待の特集に組まれる
- そもそも高配当・高利回りの優待をできるほどの優良企業
何と言っても名前の通り多めの配当金や高利回りの優待が毎年もらえます。
連続増配株同様zaiではこんな特集が組まれることがあります。
18%だの9%だのわけのわからない高配当株もありますが、有名どころで言うとJT(東P・2914)やソフトバンク(東P・9434)などがありますね。
特にJTは高配当株の代表みたいなところがあり、昔は連続増配をしていましたがここ数年連続増配にこだわることをやめ、業績に連動する形の配当方針になりました。
とは言え、配当利回り6%は当たり前に出してくるのでいまだに根強い人気があります。
配当利回りが6%なら株価が全く変わらないのであれば税金で20%持っていかれたとしても21年ずっと保有していれば売らなくてももとが取れることになりますね。
これが配当利回りが半分の3%だったら42年もかかることになってしまいます。
また、優待の方だとカッパ・クリエイト(7421)なんかはあのかっぱ寿司の優待カードが3000円分もらえます。
単純計算で株を持っているだけで半年に1回のペースで27皿も無料でお寿司を食べられるなんてすごいですよね。
2~3回分の食事代が浮くのであればその分だけ生活費が下がり、やりたいことや投資にお金を回せるようになります。
これらの株は四季報などから探すこともできますが基本的にはzaiの特集記事や優待情報をまとめたサイトなどから探すことになります。
魅力的な配当や優待を出している会社は増配株同様特集などに組まれていろんな人の目につくので買われやすいといったメリットがあるんですね。
また、高配当や高利回りを長期間続けている企業は基本的には市場が悪い状況でも高配当や高利回りを毎年維持できるほどの優良企業です。
過去の実績、安定した経営、次の優待。配当への期待から株価は下がりにくい傾向があるので長期投資にはもってこいですね。
とは言っても株主優待は景気や業績が悪くなると配当以上に改悪されやすい傾向にあるのであまり安心はできませんが。
あと高配当や高利回りの優待を出している場合値動きが若干わかりやすくなります。
具体的には権利付き日に向けて株価が上昇していき、権利落ち後に配当や優待の分くらい下落します。
もちろんそもそもの株の価値のほうが影響が大きいので、配当や優待の分以上に下落することもかなりありますし、権利付き日に向けて上昇しないこともありますがまあ大体の株がこのような動きをしています。
こんな高配当株・高利回り優待株は買っていいの?
じゃあどんな高配当株・高利回り優待株を買えばいいの?となるわけですが、僕は欲しい優待で利回り4%以上or配当2%以上かつ配当+使い勝手の良い優待で合計利回り4%以上なら買っちゃってOKだと思っています。
高配当株・高利回り優待株は基本的に優良企業とは言え、厳選されている連続増配株よりは微妙な株も多く罠も多めです。
引っかかりやすい罠に対する疑問をまとめたので、以下の疑問を持った株は判断の材料の一部にしてみてください。
Q1.株主優待をやっていない。
A1.配当利回りが4%ほどあればOKです。
株主優待はあくまでもおまけであり、一番欲しいものは日本銀行券(お金)です。
そもそも高配当であれば株主優待なんかやってる余力は流石にないですから優待はやっていなくても問題ありません。
Q2.配当性向が一定で業績に連動しているのでここ数年高配当になっている。
Q2.NG。買っちゃダメです。
業績が悪化した場合、業績悪化と減配のダブルパンチをくらいます。
高配当であればいいというわけではなくて、最低10年以上は非減配かつ高配当傾向であるのが望ましいです。
もちろん配当性向が一定で高配当をしているということであればここ数年は業績もイケイケで株価もイケイケの状態を保っているかもしれませんが、そんなことが何十年も続くなんてことはありません。
どこかで成長は止まりますし、止まった時に大暴落&減配が来ます。
高配当株投資は長期間持ち続けることを前提とした投資なのでやりたいこととやってることが違います。
Q3.急激に株価が暴落してるから高利回りに見える。
A3.暴落の原因次第です。
OKの場合
- 総悲観とかいう謎の集団心理で市場全体が下がった
- 同業他社に連れられて下がった
- 二度と起きないような不祥事や事故で下がった
- 復活できる自然災害で下がった
NGの場合はそれ以外になります。
総悲観で謎に市場全体の価格が下がるタイミングは何度も訪れます。
(大体予想通りでわかりきっていることなのに)アメリカで金利が上がるとか、雇用統計が良いとか悪いとかなんかそんな感じのふわっとした理由で勝手に悲観されたりします。
そして次の日には下がったので多少反発するみたいなことを毎回繰り返してます。
当然、多少業績には影響があるのでしょうが、アメリカの金利が上がると分かっていて実際に上がったときに会社の価値が何%も下がるわけはありません。
業績にあまり関係ない部分で株価が下がっているのであればむしろ買い時でしょう。
同業他社に連れられて下がったということも実は結構起こります。
自動車の不具合での事故や部品の不正などがあると業界全体で不信感が募って全体的に株価が下がったりするあれですね。
まあ不祥事を起こした企業ならともかくほかの同業他社からしたらライバルが勝手にこけているのだからむしろチャンスです。
二度と起きないような不祥事や事故で下がった。なんてこともあったりします。
まあ実際に二度と起きないなんて補償はできませんが、例えば色々やってた役員がレバノンに逃亡したとかですかね。
不祥事を起こす企業はそういう風土があるからまた不祥事を起こすんだ!みたいな考えもあるので何とも言えませんが、基本的には企業価値に比べてガクッと値段が下がった時はチャンスと言えるでしょう。
まあ、レバノンに帰ったところの会社は復活してませんが…
後は自然災害ですね。東日本大震災ショックなんて言葉もありますし基本的に自然災害は株価を爆下げします。
もちろん被害が甚大な地域の復興は大変ですが、日本はそれなりに大きな国ですし大打撃がある地域があっても何も被害のない地域も当然あります。
少ない被害で大きく株価が下がっているのであればそれはむしろ買い時ですね。
Q4.異常なまでの高利回り優待。
A4.基本NGです。
異常なまでの高利回りの場合逆にダメなことが多いです。
理由としては
- 独自ポイント、独自価格による意味不明な値段設定のカタログなど
- 高額支払い前提の割引券
- そもそもいらないもの
- 近くに対象店舗がない
などがあります。
独自ポイント、独自価格の意味不明な値段設定のカタログで言うとRIZ〇P系とかですね。
僕も初心者のころに大量保有して現在でもたいして使い道の少ないポイントの消費に四苦八苦してます…
昔はクッションやタオル、ミネラルウォーターなんかを悪くないレベルで交換できたんですが…
高額支払い前提の割引券で言うとバイク王&カンパニー(3377)とかですね。
バイク王でバイクを買う場合は購入割引が効いてかなり有用な優待ですが、毎年もらうと持て余しまくりです。
使いたい時にピンポイントで買うのならありかもしれませんが、長期で持つには適していませんね。
高い利回りの優待はそもそもいらないという可能性も十分です。
ゴルフのプレー権、わけのわからないサービスの入会金無料サービス、高いだけの化粧品などなど高利回りの優待はこんな系統が強めです。
必要な人にとってはありがたいのかもしれませんが、たいていの人にとってはいらないものばっかりですね。
まあみんなが欲しいもので高利回りだったらその分株価が上がっちゃうので割安で残されているのには当然それなりの理由があるんですね。
あとはせっかくの高利回りでも使えるところがないと意味がありません。
上新電機(8173)の1株優待はあまりにも有名ですが、基本関西の会社でしかも割引券です。
優待は使って初めて役に立つものなので使えない優待に意味はありません。
もちろん上新電機は全国展開されているので行ける距離に店舗はあるんですが、普段の行動範囲から外れた場所にある場合は使えずに期限を迎えてしまうこともあるので注意が必要です。
Q5.初年度の利回りは低めだが長期保有で高利回り。
A5.買ってOKです。
これから利回りが上がっていくので最初は一応低くてもいいですが、最低でも2%くらいは欲しいですね。
長期保有特典のある優待はみんな売りたくなくて株価が安定しやすくなります。
自分の心境としても長期優待がもらえるのであれば売らずに持っておこうかなと思えるので、長期投資にまだ慣れていない人はあえて買ってみるというのもありかもしれません。
とは言え、当然デメリットもあります。
本当に売らなきゃいけないタイミングでも気持ち的に売りにくかったりしますし、そもそも長期保有特典目当てで買っていたのに改悪されて長期特典がなくなるor少なくなるなんてこともあったりします。(ヤ〇ダ電機やすかい〇ーくなど)
個人的には長期保有での特典があるから積極的に買いに行くということは特にないですが、長期で持たないといけないから買わないといった判断を下すこともないといった感じですね。
大事なのは自分が欲しいだけの利回りを長期間維持できるかです。
Q6.配当を出していない。
A6.一応買ってOKです。
基本的には配当を出していてほしいですが、優待が魅力的であれば買ってOKです。
配当+優待なら4%以上を目安にしたいところですが、配当なしとなると6%以上くらいは利回りが欲しいところです。
というか10%くらい欲しいですね。
と言うのも、優待の価値って実際は半分くらいだったりするんですよね。
優待の利回りには定価や希望小売価格換算の価格での計算が使われていることが多いですが、ほぼ意味がないので実際に自分が払う金額で計算する必要があります。
例えば、4000円の化粧品として計算されているけれどもAmazonで検索したら2000円で売ってるとかですね。
この場合は最低でも2000円として優待の利回りを出す必要がありますし、そもそも自分にとってその化粧品の価値が500円しかないのであればその価値で計算すべきです。
そう考えると見た目上の利回りは10%くらいは欲しいんですよね。
それに当てはめて具体的な銘柄を出すとテンアライド(8207)とかになりますかね?
大体7~8%くらいの利回りで食事の割引券がもらえて1000円分でテイクアウトのお弁当1個くらいの価値になります。
結局のところ自分にとってその優待がどれだけの利回りがあるのかを計算して買うか買わないかを判断する必要があります。
最後のまとめ
今回は「【最強の投資術】オススメの投資法3選(高配当株・高利回り優待株投資)」と言うタイトルで高配当株・高利回り優待株投資について解説しました。
高配当株・高利回り優待株とは読んで字のごとく高配当・高利回りの優待を出している株のことです。
高配当株・高利回り優待株への投資はざっと上げるだけでもこんなメリットがあります。
- 多めの配当金や高利回りの優待が毎年もらえる
- 配当・優待をしている限り株価の下落幅が小さい
- 高配当・高利回り優待の特集に組まれる
- そもそも高配当・高利回りの優待をできるほどの優良企業
基本的には財務や売り上げがそれなりにしっかりしている優良企業で株価も底堅く毎年配当金や優待品がもらえるし特集なども組まれやすいといった感じです。
値動きも比較的わかりやすく、基本的には優待や配当を出し続けている限りはそれなりに安定しています。
どんな高配当株・高利回り優待株を買えばいいの?と言う疑問に対しては基本的に分散が効くくらいの金額で欲しい優待で利回り4%以上or配当2%以上かつ配当+使い勝手の良い優待で合計利回り4%以上なら買っちゃってOKという回答になります。
ただしそれだけだとかなり怪しい銘柄も含まれてしまいます。
基本的に配当のほうが株主優待よりも重要で、異常なまでの高利回りは逆にNG、業績に連動して高利回りの場合も基本NGと覚えておきましょう。
この記事は「【最強の投資術】オススメの投資法3選(高配当株・高利回り優待株投資)」の第2弾となる記事なのでためになった方はぜひ次回の「【最強の投資術】オススメの投資法3選(インデックス投資)」も読んでみてください。
あと、言わずもがなですが投資の判断は最終的には自己責任です。
あなたが買った株が上がろうが下がろうが僕には何も関係ない知ったこっちゃないことなので責任は押し付けないでください。
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