完全にオワコンまっしぐら
- 旧基準期の撤去
- 遊技人口の減少
- 構造上の問題
があり完全にオワコンまっしぐらです。
射幸性の高い遊技機が2021年の1月末をもって撤去されたことも要因ですが、遊技人口の減少と構造上の問題が大きくもうどうしようもない状況です。
近い将来、早ければ3~5年以内長くても10年ほどで完全に衰退するでしょう。
逆に言うと今が最後のチャンスかもしれません。
まだぎりぎり何とかなっているこの段階で稼げるだけ稼いどくのはありかもしれませんよ。
旧基準期の撤去
こちらの影響度は小です。
2021年の1月末をもって日本国内のすべてのパチンコホールから5号機パチスロとCR機ぱちんこが撤去されました。
そのため現在のパチンコホールにあるパチスロは6号機でぱちんこはP機となっています。
基本的に5号機とCR機の射幸性を規制した流れでできたのが6号機とP機なので射幸性が低くギャンブルとしての動きが緩やかです。
射幸性を重視していた一部のファンは実際に客離れしているようですね。
とは言えこれの影響はかなり限定的です。
脳が焼かれてる人たちはそんなことじゃ離れていかないですからね。
P機はとにかく早い出玉速度と過去にあったMAX機以上の継続率で人気はそれなりに高くなっています。
6号機は初期段階では非常にゲーム性が悪くリゼロのようなクソ台ばかり量産されていた時期もありました。
しかし最近の6号機は有利区間ゲーム数の上限緩和に伴って良くも悪くも5号機に近いゲーム性のものが出始めてきました。
リゼロが流行りすぎたので高純増・高ベース・無抽せん区間ありが大量に導入されていた時期もありますが現在では毛嫌いされています。
- 簡単にヤメ時がわかるとそこから拾うユーザーも出てこなくて稼働が付かない
- 設定がわかりやすく午前中には見切られて稼働が付かない
といったデメリットが大きいからですね。
今思うとなんであんなにリゼロが流行っていたのかまるでわかりません。
ちなみに6.4号機からは有利区間ランプが撤廃されます。(正確には有利区間ランプでの有利区間滞在告知の義務が撤廃)
有利区間ランプ消灯ヤメなどの概念がそもそもなくなるのでヤメ時が難しくなる分平打ちの割が上がるかもしれませんね。
このようにP機や6号機でもなんとかやっていけています。
確かに初期はひどいありさまでしたが、今は規制緩和と解釈の変更でCR機や5号機にも劣らないくらいになりそうです。
メーカーのノウハウもたまってきたしスマスロ、スマぱちでさらなる緩和も期待されていますからね。
遊技人口の減少
こちらの影響度は中です。
基本的に業界全体で遊技人口が減少していっています。
これは娯楽の多様化、拘束時間の長さ、遊技料金、ホール自体の減少が影響していると考えられます。
娯楽の多様化
言うまでもなくスマホの普及が大きな要因です。
昔なんて、飲む打つ買うが当たり前で娯楽なんてそんなものしかありませんでした。
テレビだって好きな時間に見れないし、マンガ、アニメ、ゲームも大人が楽しむものは今ほどはなく、インターネットも発達していません。
YouTubeやソシャゲなど昔はなかった娯楽が昔からある娯楽のユーザーを取っていくのはもちろんですが、生まれたときから新しい娯楽に触れてきた世代はわざわざ昔からある娯楽に触れることもなくなってきています。
現在はウマ娘の影響で競馬ブームが起きていますが、それまでは競馬も若年層はなかなか取り込めていないのが現状でした。
拘束時間の長さ
この業界に常に付きまとう問題です。
基本的に時間を自分で決めることはAタイプでないと難しく、増加区間の増加枚数や1ゲーム当たりのウェイトなどが厳密に決められていることで長時間拘束前提とされてしまい気軽に遊ぶことができない娯楽となっています。(負けるつもりならいつでもやめられますが…)
高設定やグルグル回るような調整の台に座れた場合は期待値を上げるために可能な限り回転数を増やす必要があるので、長時間拘束されるかみすみす期待値を捨てるかを選択しなければなりません。
競馬やソシャゲなどのほかの娯楽は隙間時間や自分のタイミングで遊ぶことができることを考えるとこれは大きなデメリットですね。
遊技料金
基本的に現在ぱちんこの貸し玉は4円スロットの貸しメダルは20円となっています。
消費税の便乗で多少の誤差はありますが基本これです。
このレートで1有利区間遊ぼうと思ったら最大5万円くらいは軍資金として用意しておく必要があります。
1遊タイムでも同じくらいか下手したらそれ以上必要です。
もちろんただ遊ぶだけならそれ以下の金額でも大丈夫ですが、パンクして期待値のあるところで問答無用で捨てるなんてことをしていたら一生勝てません。
さらっと5万なんて言いましたが、1日の娯楽に簡単に5万円用意できるほどみんなお金を持っていません。
当然お金を準備できない人は遊技に来なくなりさらに遊技人口は減ってしまいますね。(それでも来る病気の人もいますが…)
ホール自体の減少
ホールがなくなれば当然遊技できる場所がなくなるわけですからその影響で遊技しなくなる人も出てきます。
ホールの減少は遊技人口の減少による稼働減の負のスパイラルですね。
コロナによる売り上げ減とインフレによる経営費の増加もホール減少の大きな要因です。
コロナは言わずもがな、部材の価格上昇により遊技機自体の価格、ホールスタッフの人件費、その他電気代などもインフレしています。
このような支出の増大がホールに与える影響は無視できるものではないでしょう。
遊技人口の減少とホール自体の減少トレンドを止めることは難しく、業界が上向くどころか現状維持すら難しいのではないかといったところです。
構造上の問題
影響度は大です。
特大と言ってもいいかもしれません。
主に構造上の問題は3つで、そもそもグレー、インフレに無力、方針が時代に逆行しているというものがあります。
そもそもグレー
ぱちんこパチスロはそもそもギャンブルではありません。
なのでぱちんこパチスロの依存症はあってもそれはギャンブル依存症ではありません。
おかしな話ですね。
国が認めているものは公営ギャンブルと呼ばれます。それ以外のギャンブルは基本的に違法賭博です。
例えば競輪や競馬が公営ギャンブルにあたりますね。
当然公営ギャンブルというだけあって競馬であれば農林水産省、競輪であれば経済産業省といったお役所が管轄しています。
ですが、ぱちんこパチスロは公営ギャンブルではありませんし、遊技結果は景品にしか変えることができず、たまたま近くで景品を買い取ってくれる古物商に景品を買い取ってもらうという三店方式で成り立っています。
めちゃくちゃグレーですね。
もちろん三店方式自体は法的という部分だけを見たら一応真っ白ですが…
まあ遊技機自体の管轄でいえば警察庁が解釈基準を運用していたり、そもそも設置ができるかを公安委員会が検定したりするのでそこはめっちゃホワイトなんですけどね。
あと三店方式はまあいいとしてその場合の税金は?となるとこれもかなりグレーです。
収入がある以上所得の申告をしないといけませんが、これをやってる人は遊技人口のうちの0.0?%くらいでしょうか。
これは他の公営ギャンブルであっても同じなんですけどね。(ちなみに例外的に宝くじは税金がかかりません)
現在の会員カードでも追おうと思えば追えるでしょうが…
管理遊技機になった時とかに税務署が本気を出したら業界が消し飛びますね。
インフレに無力
個人的には一番大きな問題だと思っています。
そもそもですが、さっきも書いた通り遊技料金はおおよそ1玉4円、1枚20円となっています。
これは風営法で決まっているので解釈が変わって多少の変動があることはあるかもしれませんが、法律が変わらない限り基本変わりません。
消費税に便乗して多少いじったりしているのは警察庁の解釈が緩和されたりしているからなんですね。
現在の日本は長いデフレを脱却してインフレが起きようとしています。
インフレは物の価値が上昇して相対的に金銭の価値が下がることですね。
インフレするといろんな物の価格が上昇しますが、遊技料金は法律で決められているのでこれ以上上げることができません。
極端な例ですが、コーラが1本100円から200円となって社会全体で物価が2倍になったとしても遊技料金は1玉4円、1枚20円のまま変わることはありません。
つまりその分レートが下がるので射幸性は極端に落ちるし、全然稼げなくなって設定6を打つよりもバイトの時給のほうがはるかに高いなんてこともあるかもしれません。
もちろん法改正が起きれば遊技料金が変わる可能性もありますが、グレーゾーンのギャンブルに対して遊技料金の引き上げなんて言う射幸性を抑えようとしている動きとは真逆の法案が通るなんてことはまずありえないでしょう。
当然射幸性が下がればユーザーは減少します。
また、インフレが起きていれば人件費、遊技台自体の価格、水道電気土地など様々な部分で経営費用が増加します。
ホールはユーザーから巻き上げたお金でこれらの費用を支払うのですから経営費増はユーザーに負担がかかってきます。
普通の業界なら値上げで対応しますが、遊技料金は法律で決められいるので価格に転嫁することができません。
そうすると売り上げを上げるためにホールができることは鬼調整しかありません。
ほぼ間違いなく設定は入らないし恐ろしいほど釘は閉められるでしょう。
方針が時代に逆行している
インフレしている現状ですが業界全体の流れとしては射幸心を抑える方針になっています。
業界の意向というよりは世間の風当たりな気もしますけどね。
遊技台自体の機械割も制限が厳しくなっているし、一定時間内に○○発以上××発以内の出玉になっているかなど全体の機械割だけでなく短期間での機械割が試験されたりしています。(まあ5号機時代もやってましたが)
何回か書いている気もしますがインフレによる相対的な低レート化は射幸心を下げています。
また、遊技時間の引き延ばしをして射幸心を下げる方針が多く見られますが、遊技時間の引き伸ばしは拘束時間の増加につながり娯楽としてのハードルを上げ、ユーザーの減少につながることは想像に難くないでしょう。
結論
完全にオワコンと言っていいレベルです。
日本は長くデフレだったのでデフレ環境の終焉=遊技機業界の終焉となる可能性が非常に高いでしょう。
これは遊技機自体の性能や面白さをはるかに凌駕する問題で、仮に4号機や5号機のような台が今もまだ残っていたとしても解決できないであろう大きな問題です。
数年後ギャンブルらしさや射幸性目当てのユーザーは大幅に減り、純粋に遊技機が好きな人だけが残る時代になるでしょうが、そのようになった時に業界を存続していけるだけの売り上げを立てることができるでしょうか?
僕には少なくともその未来のまま長続きするとは思えないですね。
最後のまとめ
ぱちんこパチスロはオワコンなのかということについて思っていることを書きました。
まとめると旧基準機の撤去、遊技人口の減少、構造上の問題があり非常に逆風です。
旧基準機の撤去に関してはそんなに影響は大きくないです。
新基準機の解釈の緩和による射幸性の向上、メーカーのノウハウが溜まってきたことによるゲーム性の向上、管理遊技機によるさらなる規制緩和など明るい話題も多めです。
遊技人口の減少に関しては無視できるようなものではなく影響度はそれなりです。
娯楽として致命的な拘束時間が長く不定な点、軍資金をそれなりにまとまった額用意しなければならない点、ホール自体の減少やインフレによる影響など遊技人口減少のトレンドは変えることのできないものでしょう。
構造上の問題は主にそもそもグレーな点、インフレに無力な点、時代に逆行している点があり特にインフレに対して無力な点が致命的で影響度は莫大です。
遊技料金はほぼ変わることはありえず、相対的に低レート化がほぼ確実。
ホール運営費はインフレで増加するが価格転嫁できずに現在以上の鬼調整が当たり前になること必至です。
インフレがほぼすべての遊技機業界を破壊すると僕は考えています。
それがいつのことになるかはわかりませんが、早ければ3~5年で、普通に行けば10年以内には壊滅してもおかしくないのではとにらんでいます。
逆に言うと今はまだぎりぎりチャンスです。
あの頃はよかったと言える最後のタイミングが今なのかもしれませんね。
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