同じ50%でも別物
そろそろふるさと納税しなきゃなあなんて思ってたんで、ふるさと納税のお得なキャンペーンを色々調べていました。
20%還元!みたいなキャンペーンでも実際は初めての人限定で既存の人は8%くらいだったりするのであれなんですが、調べてみるとそれなりに還元率が高いので適当なところでさっさと寄付しておきましょう。
ところで、キャンペーンとかで20%還元とか○○%還元なんてよく言いますけど普通に買い物するときって20%割引とかのほうがよく見ますよね?
これって同じ割合で割引と還元がある商品があった場合どっちが得かちゃんと把握していますか?
「還元の方が得」「割引の方が得」「どっちも同じ」の3択です。
まあ計算するまでもなく感覚でわかるような気もするんですが、今回は具体的な例をあげてどっちが得なのか考えていきます。
これがわかると、ふるさと納税はもちろん、amazonプライムデーや楽天の買い回りマラソンなんかで還元や割引、値段の違う商品でどれが一番得なのかわかるようになります。
50%オフと50%還元得なのは?
まずは感覚でどう感じているか?なんですが、たぶん言われなければ同じだと認識している人が多い気がします。
本当は明確な差があるんですが…
具体的に考えてみましょう。
ポイント払いが還元対象内
1個100円のりんごが50%還元で売られている場合と50%オフで売られている場合、1個購入した時の計算がこんな感じです。
50%の場合 | 必要金額 | 貰えたポイント |
50%還元 | 100円 | 50P |
50%オフ | 50円 | 0P |
これだと一見どちらも同じ50円分の買い物に見えます。
ではりんごを2個買った場合はどうでしょう。
50%の場合 | 必要金額 | 貰えたポイント |
50%還元 | 200円 | 100P |
50%オフ | 100円 | 0P |
りんご2個でも同じ100円分の買い物っぽいですね。
じゃあ3個だと?
50%の場合 | 必要金額 | 貰えたポイント |
50%還元① | 300円 | 150P |
50%還元② | 200円+100P | 50P |
50%オフ | 150円 | 0P |
こんな感じで還元の方は買い方によって2パターンに分かれます。
買い物を2回に分ければポイントを消費しつつなるべく必要金額を減らせますが面倒が増えます。
1回でまとめ買いする方はポイントが多くなり必要金額も増えます。
割引の方は何にも気にすることなく必要金額が最小で良いですね。
とまあこんな感じで、ポイント還元の方が必要金額が多くなるし使うには複数回買い物をしなきゃいけないので割引の方が強いです。
とは言え、これはそもそもキャンペーンでもらったポイントを使った時に還元対象外にならない場合の例なので、ポイント払いの際に還元を受けられないような場合はさらに割引の方が強くなります。
ちなみにもっと割合が高い場合はどうなんだということを考えるとこんな感じです。
99%の場合 | 必要金額 | 貰えたポイント |
99%還元 | 100円 | 99P |
99%オフ | 1円 | 0P |
99%だった場合だと還元の方は必要金額100円で99Pもらえますが、そもそも割引なら1円あれば買えます。
100個買おうとした場合だと割引の方は1回の買い物で100円で買えますが、還元の方は100回に分けて199円と99ポイントとするか、それ以上の金額を使ってたくさんポイントをもらうかとなります。
ポイント払いが還元対象外
上で少し書きましたが、ポイント払いが還元対象外になると手間と現金がポイントになるデメリット以外に明確に金銭的に差ができます。
いったん計算が面倒なのでりんごが100%オフと100%還元だったとして考えてみましょう。
100%の場合 | 必要金額 | 貰えたポイント |
100%還元 | 100円 | 100P |
100%オフ | 0円 | 0P |
1個しか買わない場合は割引は0円でポイントも0P、還元の方は100円での100Pの還元を受けていることになります。
2個買う場合はこんな感じになります。
100%の場合 | 必要金額 | 貰えたポイント |
100%還元① | 200円 | 200P |
100%還元② | 100円+100P | 0P |
100%オフ | 0円 | 0P |
割引の場合はいくら買っても0円から変わりませんが、還元の場合は買い方によっては100円使ってポイントが0Pになっているので実質50%オフみたいなもんですね。
これは還元の方が支払う金額/貰うポイントの200/200=1という単純な計算ではなく、支払う金額/(支払う金額+貰って使うポイント)の100/(100+100)=0.5という式になるのが原因です。
まあ計算的には割引はそのままの数字、還元は支払額にもらえるポイントを足してから実際の支払額で割り算すると実際の割引と同じ還元率が出るといった感じになります。
なので10%還元なら100/100+10=で0.91となるので9%オフより強いけど10%オフよりも弱いといった計算になります。
たぶんほとんどの人は計算したくないだろうと思うので以下に表を置いておきます。
自治体還元でありがちな還元率と買い物でありがちな50%オフと比べるであろう部分に色を付けておきました。
キャンペーンで手に入れたポイントを再度キャンペーンに使用できないという前提の上でですが、50%還元と33%割引が同じくらいの価値だと思っている人はあまりいなかったでしょう。
還元より割引の方が得だからできること
まあなんにせよ最善を尽くしても日本円からポイントに変わっちゃうし割引の方がお得ですね。
とは言え、割引の方が得だからって還元キャンペーンが突然自分の都合で割引キャンペーンになったりするわけではありません。
ですが、割引の方が得だということを知っておくことで、できることはいくつかあるのでそれを把握して上手に立ち回りましょう。
具体的にはこんな感じです。
- 商品価格ー還元ポイントの計算をしない
- ポイント払いが還元対象外の場合は額面通りに受け取らない
- ポイントより金の方が偉い
一番大事なのは商品価格ー還元ポイントの計算をしないことです。
貰ったポイントが再度キャンペーンの対象になる場合でも金からポイントへ価値の低い形に姿を変えてしまいますし、キャンペーン対象外になってしまう場合は上の表のようにそもそも金銭的にもデメリットがあります。
d払いのキャンペーンなんかは結構このタイプが多く、気前よくポイントを配るのにキャンペーン時にはポイント払いの分はキャンペーン対象外なんてことをやっていますね。
もちろん、貰ったポイントはキャンペーン以外でうまく使うことができるのであれば問題はありませんが…
一部の限定的な状況を除いてポイントよりも金の方がどこでも使えてキャンペーンなどの対象にもなりやすく価値としては高いです。
お試し引換券とかで必要になることはありますが、普通に生活していれば問題ないくらいには貯まっているし最悪ポイントサイトやギフトカードでの交換ができるのでやっぱりお金の方が偉いですね。
また、逆の立場で考えると店側であれば、リピーター獲得もできるし額面的には割引よりも店側が得をするポイント還元でキャンペーンを行うことでうまく売り上げを伸ばすことができるかもしれません。
最後のまとめ
今回は「【段違い】50%オフと50%還元は全然違う」というタイトルで割引と還元でお得さにどれくらい違いがあるのかを解説しました。
結論を言うと割引の方がお得です。
キャンペーンで還元されたポイントが次の買い物時にまたキャンペーン対象となるかで違いがあるんですが、対象となる場合でも次回以降の買い物を強制されてしまう点、必要な金額が多くなる点、金よりも価値の低いポイントに変わってしまう点など割引に比べてデメリットが多いです。
対象外となってしまう場合はそもそも割引と比べて金銭的にも損失があります。
詳しくは上に書いた表を見てもらえばいいんですが、ざっくり25%還元で20%オフと同等の価値になります。
そんなわけで、同じ割合の還元と割引だと割引の方が強いという結論をしっかりと認識して最適な買い物をするようにしましょう。
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