ボーナスはクソ

ボーナスは従業員にとって不利な最低の給料の渡し方です。
もしあなたが会社経営者ではなく、一般の従業員にもかかわらずボーナスを毎月の給料以外にもらえるありがたい臨時収入だと思っているのであれば、完全に思考力のない能無しのカモなので考えを改めましょう。
ボーナスとは、退職後には踏み倒される給料の後払い制度です。
しかも、会社の判断で勝手に減らすことができ、残業代などの手当てを少しでも払わないための姑息な仕組みで、欠勤や遅刻で労働しなかった時間以上にペナルティを与えるためのものです。
こんなものをありがたがるなんて頭がどうかしているとしか思えませんが、あなたはちゃんと理解していましたか?
あとこんなこと書いてますが、僕が勤めてる会社はボーナスがあって、年2回で両方合わせて給料の3.6か月分とかですね…
別にボーナスが出ない会社に勤めてて僻みで書いてるというわけではないです。
ボーナスとは
ウィキペディアの賞与のページにはこんなことが書いてあります。
賞与(しょうよ)とは、定期給の労働者に対し定期給とは別に支払われる、別途の給料のことで、ボーナス (bonus) やお給金とも呼ばれる特別配当・報奨金の類である。
賞与 – Wikipedia
毎月の給料の別に支払われる特別給与の中でも特に決められた時期に支給されるものって感じですかね。
たいていの場合は年に1回か2回で基本給を基準に業務成績で増減されることになっています。
本当かどうかは全くわかりませんが、サクッと検索した感じだと2021年冬季から2022年夏季のボーナス支給額は平均で105.1万円なのだとか。

これは社会人15000人へのアンケートで、支給されている会社での平均で月収の2.57か月分らしいです。
ちなみに支給されていない人の割合は10.7%でおよそ9割近くの会社ではボーナスが採用されているのだとか。
まあ色々見たい人はdodaのサイトに飛ぶか適当に検索してみると良いんじゃない?
今回はボーナスが平均いくら支給されてるとか、年代別にどうなってるとかはどうでもいいですからね。
ボーナスのデメリット
従業員側にとってボーナスは4つのデメリットがあります。
- ボーナスは給料の後払い
- ボーナスは会社の一存で減らすことができる
- ボーナスは残業代などを含まない
- ボーナスは欠勤や遅刻で大幅減額される
どれもこれも従業員には結構重めのデメリットですのでちゃんとひとつずつ解説していきます。
ボーナスは給料の後払い

ボーナスが出ない会社は業績が悪いとか資金繰りに困ってるとか悪いイメージがありますが、そもそもボーナスは給料の後払いシステムです。
当然普通の給料は働いた月にもらえます。
実際に、4月入社の新入社員は4月に初任給をもらえますからね。
ボーナスはと言うと、前期働いている人が今期3か月くらい働いてようやくもらえるようになるものです。
4月から10月の半期を働くことでようやく12月とかに冬のボーナスとして支給される感じですね。
なので、4月入社の新入社員の初ボーナスはたいてい12月です。
夏のボーナスは一応もらえないこともないですが、寸志(カスみたいに少ない金額)になることがほとんどで僕の場合は3万円でした。
ボーナスは前期働いている人が今期3か月くらい働いてようやくもらえるようになるわけですが、辞めるときに前期の分のボーナスがもらえるかと言うとそんなことはありません。
例えば、12月に冬のボーナスが出る場合、11月に辞めるとボーナスは支給されません。
これはどう考えても本来貰うことができたはずの給料を踏み倒されていますよね。
ちなみに会社の最適なヤメ時についてはこんな記事も書いています。
このように給料を後に回したり、辞めた人に本来払うはずの給料を払わなかったりするとその分会社は資金多く持つことができます。
会社側にとってはメリットがありますが、先にボーナス分が給料でもらえていればそれを投資に回したりすればその分の複利が得られるのだから従業員は損ですよね。
つまりボーナスは会社にとって得で従業員にとって損なクソ制度となります。
ボーナスは会社の一存で減らすことができる
ただでさえ給料の後払いでクソなボーナスですが、もうひとつ重大なクソ要素があります。
それは業績に連動して大幅減額されることがあるということです。
中小零細の話ですが、2021年冬のボーナスをコロナを理由に支給しない会社も結構あったようです。

コロナがなくても何か別のもので理由を付けてボーナスをカットしていた可能性も十分ありますが、なんにせよこのように会社はわけのわからん理由を付けて勝手にボーナスの支給額を変更する権利を持っています。
ボーナスは基本的には慣例となっていますが、あくまでもボーナス。
業績が悪い時には出ない事や減額されることは普通にあるんですね。
これがもしボーナスがない代わりに基本給が高いのであれば、業績が悪かろうがたいていの場合は給料でもらうことができます。
つまりボーナスは会社にとって得で従業員にとって損なクソ制度となります。
業績が悪ければその分給料が減らされるだろと思った人もいるかもしれませんが、基本的に労働契約法で守られているので労働者側が同意しない限り給料が下がることはありません。(人事評価や懲戒処分に引っかかった場合は別ですが)
まあ会社がつぶれたりしたら元も子もないですが、従業員の給料を減らさないとつぶれるような会社で働き続けるのもどうかと思うのでその辺は別にいいんじゃないですかね。
あと減給に同意しないと左遷やパワハラをされるという場合は普通に違法なのでしかるべき対処をして会社都合で退職した方が良いと思います。
会社で嫌がらせを受けていたりクビになりそうなときはこちらの記事をどうぞ
ボーナスは残業代などを含まない

ボーナスは基本給の○か月分となる会社がほとんどです。
よほど特殊な雇用形態でもない限り基本給には残業代や手当は含まれていません。(固定残業代とかいうブラック企業御用達の制度もありますが、これは基本給には含まれません)
つまり、残業0手当0の給料で○か月分がボーナスとして払われるわけですね。
残業や手当が多い場合、給料に占める残業代などの割合が多くなり基本給の割合が少なくなるので、基本給を基準に支払われるボーナスでは残業や手当が多いほど損をするということが起きます。
当然ですが、ボーナス分が給料でもらえていれば、残業や休日出勤などをすればその分だけちゃんと全額給料をもらうことができます。
わかりやすく言えば、会社はボーナスを支給することで残業代や手当の一部を支払わないようにしているんですね。
やっぱりボーナスは会社にとって得で従業員にとって損なクソ制度となります。
ボーナスは欠勤や遅刻で大幅減額される

ボーナスの計算式はもちろん会社によるんですが、たいていの会社では
基本給×ボーナス係数×(出社日数/営業日数)×遅刻や欠勤による減額係数
となっているでしょう。
遅刻や欠勤による減額係数は1日の欠勤でボーナスの10%カットとかが普通にあったりします。
もちろん欠勤するのが悪いみたいな話はありますが、ボーナスが2か月分出ていると仮定すると営業日が約40日です。
その10%のカットは4営業日分の給与不払いとなります。
たった1日しか休んでないのに4日分も制裁で給料が支払われないなんておかしいですよね。
給料での支払いのみであれば、法律的に1日の欠勤で働かなかった1営業日の不払いと0.5日分の減給しかできません。
ボーナスの制度があるだけで欠勤の制裁が0.5日分の8倍の4日分になるんだからたまったもんじゃありません。(出社日数/営業日数でも若干減らされるので実際は8倍以上)
欠勤なんて普通やらねーよと思ってる人もいるかもしれませんが、病気や育児などで有休を使い切ってしまっている状態などが全くないとは言えませんよね。
なんにせよ、ボーナスは会社にとって得で従業員にとって損なクソ制度となります。
蛇足:ボーナスと社会保険料
昔話なので蛇足なんですが、2003年4月まではボーナスから社会保険料はとられませんでした。
これにより基本給を少なくしてボーナス支給額を増やすことで、合法的に社会保険料を少なくすることができていました。
これだと会社はボーナスを支給する制度があることによってメリットもあるし、従業員側も社会保険料が安くなるのでメリットがありました。
従業員側のボーナスのメリットは唯一これだけだったんですが、当然今は2023年なので社会保険料もがっつり引かれます。
もうマジでボーナスには従業員側にメリットがなくて存在価値がないんですよね。
最後のまとめ
今回は「【間違ってます】ボーナスは0円の方が良い会社です」と言うタイトルでボーナスは会社にとって得で従業員にとって損なクソ制度ということをまとめました。
ボーナスとは、退職後には踏み倒される給料の後払い制度です。
しかも、会社の判断で勝手に減らすことができ、残業代などの手当てを少しでも払わないための姑息な仕組みで、欠勤や遅刻で労働しなかった時間以上にペナルティを与えるためのものです。
具体的に説明すると、ボーナスは前期働いている人が今期3か月くらい働いてようやくもらえるようになるもので退職時には支払われません。
コロナ禍を理由にボーナスがカットされた中小企業が多いように会社の勝手な判断で支給しないなんてこともできます。
基本的にボーナスは基本給の○か月分となるので、残業や休日出勤などの手当ての分の給料がもらえません。
欠勤による制裁は法律で0.5日分までと決められているにもかかわらず、ボーナスの場合は0.5日を超えて制裁を加えることが許可されています。
このように従業員側にとって非常に不利なボーナスをありがたがるなんて頭がどうかしているとしか思えませんが、あなたはちゃんと理解していましたか?
この記事を読んでボーナスについての認識を改めてもらえれば幸いです。
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