【経済】日経平均とBTC価格から景気を考える

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バブルだけどバブルじゃない

2024年3月4日に日経平均が40000円を突破しました。また、同日ビットコインも1000万円を突破しました。

ちなみにほぼ1年前の日経平均約28000円はビットコインは約300万円でした。

これだけ見ると日経平均が約1.4倍、ビットコインは約3倍に値上がりしているのでめちゃくちゃ景気が良いみたいですが、実際景気が良いかと言うとそんな実感はない人が多いでしょう。

今回はなんで日経平均やビットコイン価格が上がっているのに景気の良さを感じられないのか?について僕なりの考察をします。

まあ結論を言うと、普通に円が安くなってるからってことなんですけどね。

円安他高

現在のドル円は1ドル148 円くらいです。1年前の価格は135円くらいになっています。1ドルを買うのに必要な価格が高くなっているのでドル高円安になっていますね。

ドル円に関しては過去に記事を書いているのでよくわかんない人はこっちを見てください。

ドルだけなくユーロ円で見ても現在約162円で1年前約144円ユーロ高円安が進んでいます。

まあ中国とか韓国みたいな日本同様死にそうな国も通貨下がっているのですべての通貨に対して下がっているわけではないですが、主要な通貨に対して日本円は価値を下げて行っている状況です。

円安だと観光や輸出業界が栄えるので景気が良くなるみたいな話もあるのであれなんですが、日本が安売りされているだけなのでまああんまりいい状況ではないですね。

実際今の日本の観光地では外国人が非常に多く、主要な観光地では外国人向けの多言語メニューや日本語以外が話せる従業員の接客、英語での観光案内なんかが普通にあります。

僕が以前行った観光地ではホテルの従業員だけでなくバスのおっちゃんも英語で対応してましたし、観光している人の半分くらいは日本人じゃなさそうな感じでした。

ちなみにある意味有名なビッグマック指数で言うと日本はアメリカやヨーロッパに比べて圧倒的に下であるのは当然ですが、南アメリカやアフリカにすら基本的に負けている状態です。

世界とアメリカのマクドナルドの価格-CashNetUSAブログ

まあ食材の入手難度とかその土地での食文化などその他の条件もあるので何とも言えませんが、少なくともビッグマック指数で世界的に見ればあまりにも安い国です。

こんな感じで外国と比べて日本は安くなっていますが、これは通貨だけではなくコモディティにも当てはまります。

コモディティは金とか宝石みたいなのとか一部の暗号資産とかですね。

そんなわけで代表的なコモディティの金の価格を見てみると、田中貴金属の値段調べで今年の3月4日には11000円を突破していますが、1年前は詳細な日付までわかりませんが高くても8500円くらいですね。

ちなみに金のドル建て価格は今年の2月最高値で2,048.05、昨年2月で1,925.90となっています。(単位はドル/トロイオンス)

細かいことはともかく、日本円と比べてべらぼうに高くなっているドルでさえ金から見たらここ1年で価値が下がっているということが分かりますね。

また、コモディティとは少し違いますが、株も円と比べればある程度価値を保存できる投資商品ではあるのでこれも日経平均が上がっているのにそれなりに影響があると言えます。

このように他国通貨より価値が下がっているだけでなく、コモディティと比較しても下がっているので日本から見ると外貨建てのコモディティのような商品は特に値段が上がるように見えます。

世界的な通貨安

生きていればたいていの人が気がついていると思いますが、ここ数年世界的にインフレしています。

要因としてはコロナとロシアですね。

他にもあると言われればまあそうって感じですが、影響力的に普通にこの2つです。

まずコロナでガッツリ生産(加工含め)、運輸、観光関連がほぼすべて打撃を受けました。

これらに従事している人たちは基本的に収入が滞るので消費が抑えられます。

上記のような職業の人はかなりいるにもかかわらず、その人たちの消費が滞るのでそれ以外の業種の人たちも売り上げが減り収入が滞るので消費が抑えられます。

これで簡単に不況に突入です。

しかも生産部分が大打撃なのでそもそもの販売物がなかなか生産できず供給量が少なくなります。

運輸に関しても打撃を受けているので、ただでさえ少ない販売物がなかなか消費者のところまで十分な量運ばれません。

これでは需要と供給のバランスが狂ってインフレが起こります。

さらにコロナで狂ったバランスが少なくとも日本では落ち着いて見えるようになったと思ったら今度はロシア問題が発生しました。

小麦をはじめ、石油や木材など生活になくてはならないものを世界に向けて大量に輸出している国同士での戦争で物不足が再来しまた供給量不足のインフレが起こりました。

これではさらに需要と供給のバランスは狂ってインフレが進みます。

要は物が少ないので物自体の価値が高くなっているから通貨は相対的に安くなっているってことですね。

日本はバーゲンセール

そんなわけで、現状をまとめるとこんな感じです。

  • 日本円の価値が低い
  • 物自体の価値が高い

さらに日本のなんとなくの特性としてはこんなのもあります。

  • 日本は外国と比べ治安が良い(戦争とかしなそう)
  • コロナから復活に出遅れてる
  • 従業員は安くまじめに働く

これらのことから、日本は現在めちゃくちゃなバーゲンセール状態です。

観光をするなら安くて治安の良い日本は第一候補ですし、なんだかんだ元世界2位の経済大国で世界的な大企業などもあるのでそれなりに良い品質の投資候補にもなっています。

日本の長期的な未来に夢があるかは甚だ疑問ですが、少なくともこのあと数年くらいは他の国と比べて遅れていたコロナからの復活や通貨安による外国からの投資マネー流入の影響でそれなりに潤うことになるでしょう。

この潤った状態で得をするのは基本的に投資をした人なので、給料をもらうだけの従業員は日本人特有の安くまじめに働くだけの奴隷のまま給料もたいして上がらず貧乏になるのは間違いありません。

供給量はある程度回復するとは思うのでいつまでもインフレはしないと思いますが、価格上昇分に負けないくらいのリターンを得られる投資をしておかないとお先は暗いものになってしまうでしょうね。

まあ投資をやっている人なんて少数派なので、大多数が雇われの安い使い捨て人材の日本で全体的に景気が良くなることは今後たぶんないでしょうね。

最後のまとめ

今回は「【経済】日経平均とBTC価格から景気を考える」と言うタイトルで日経平均やビットコイン価格が上がっているのに景気の良さを感じられないのか?について僕なりの考察をしました。

結論としては日本円が安くなっているだけだからと言うものになります。

ここ数年日本円はドルやユーロなど主要な国々の通貨と比べて価値が下がっています。

また、通貨以外にもビックマック価格やコモディティなどもの自体の価値もここ数年で上がっていて相対的に日本円の価値は下がってきています

このような状況でコロナなどで日本が立ち遅れたこと、日本独自の文化や国民性などからかなりちょうどよい投資先となっています。

投資マネーが流入して日本経済が潤ったとしてその恩恵を受けるのは基本的には投資をしている人だけです。

景気が良いからと言って給料が上がるなんてことは夢物語なのでおとなしく投資をしましょう。

なんだかんだ資本家を中心に潤うことで物価上昇は起こるとは思うので、物価上昇にすらついていけない負け組になる未来だけは絶対に避けましょう。

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