【金の成る木】株は売らない前提で買え

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株の利益

株を買って利益を出すには値上がり益を取るか、株主還元を受け取るか?の2パターンしかありません。

値上がり益は読んで字のごとく、買った株の値段が上がったところで売却をして得た利益の事でキャピタルゲインと言います。

一方、株主還元は株を持っている人に対して企業が配当を出したり、株主優待を配布したりすることで貰える利益の事でインカムゲインと言います。

株を買うときはインカムゲインを狙う方がFIREには確実に近づけるので、どうしてもキャピタルゲインを狙いたいという人以外はインカムゲイン狙いにしましょう。

インカムゲインを狙う方が良い理由

まあ稼げる額や早さで言えばどう考えたってキャピタルゲインを狙った方が良いんですが、インカムゲインを狙う方が良い理由を解説していきます。

まずインカムゲイン狙いとキャピタルゲイン狙いのメリットとデメリットをあげていきます。

インカムゲイン

メリット

  • 定期的な収入
  • 収入に安定感がある
  • ローリスクミドルリターン

デメリット

  • 値上がりが見込みにくい
  • 減配等でWパンチ
  • 時間がかかる

キャピタルゲイン

メリット

  • 値上がりが見込める
  • ミドルリスクハイリターン
  • 一気に資産が変動する

デメリット

  • 収入が不安定
  • 税制面で不利
  • 一気に資産が変動する

インカムゲインのメリットデメリット

まずインカムゲインの方ですが、メリットは何といっても定期的な収入です。1年や半年に決まったタイミングで決まった額の収入があることはかなりのメリットと言えるでしょう。

その収入の安定感もかなりあって、基本的にちゃんと過去の実績を見て企業を選べば、配当は前年度を維持もしくは増配してくれますし、株主優待も基本的にはそのままのことが多いです。

買っている株にもよりますが、配当や優待を得るために広く分散して投資をしている場合かなりリスクを抑えてそれなりにリターンが見込めると言えるでしょう。

一方デメリットとしては、配当や株主優待で利益を吐き出すので値上がりが見込みにくいこと、減配や優待の廃止などが起こった際に業績不振と失望売りのWパンチをくらってしまうこと、資産の増加が年間でも数%ほどで増やすのに時間がかかることがあります。

もちろん無視できるようなデメリットではないですが、値上がりはもとから求めていませんし、減配や優待廃止は銘柄選びはもちろん、ダメージを大きくしないように分散をすることで対処しましょう。

資産の増加スピードはキャピタルゲイン狙いの投資が上手くいったときには及びませんが、複利の力を味方につけつつ生活コストを減らして投資に回せる資金をねん出できることである程度は許容できる問題です。

キャピタルゲインのメリットデメリット

続いてキャピタルゲインの方です。メリットは値上がりが見込めるということで、値上がりしそうだと思うものを買うので当然上がれば値上がり益が取れます。

インカムゲイン狙いと比べて短期で売買したり、集中投資をしたりする関係上リスクは上がりますが、その分リターンも多く見込めます

ミドルリスクハイリターンで高回転で売買を行うことにより一気に資産額が変動するため早くお金持ちになれる可能性もインカムゲイン狙いと比べて高いです。

一方デメリットとしては、値上がり益でしか収入を見込めないため、定期的な収入や安定した収入を見込むことができません。

自分の能力に応じて収入が変動するので取引の上手さが収入に直結しますが、僕を含めほとんどの人が上手に稼ぐのはかなり難しいと言えるでしょう。

また、キャピタルゲインを狙う投資では資金を何度も高回転させて取引をするので利益が出ている場合、税金によって一部が取り上げられてしまいます

インカムゲイン狙いの長期投資であれば含み益の部分には利確しない限り税金がかからないのでその分不利だと言えるでしょう。

そして、メリットのところでも書きましたが、資産が一気に変動するのは表裏一体で早くお金持ちになれる可能性も多いですが、貧乏になる可能性も多くなります

インカムゲイン狙いの方がFIREしたい人にオススメ

キャピタルゲイン狙い、インカムゲイン狙いのどちらにもメリットデメリットはあります。

このメリットデメリットを踏まえたうえで、FIREをしたい人にオススメするのは圧倒的にインカムゲイン狙いです。

理由を説明するより、こんなたとえ話を考えてもらった方がわかりやすいと思うので、まずはこれを考えてみてください。

条件1

あなたは次の内どちらか1つのボタンを1回だけ押すことができます。

Aのボタンは10%の確率で100億円もらえます。(期待値10億円)

Bのボタンは100%の確率で3億円もらえます。(期待値3億円)

あなたはAとBどちらのボタンを押しますか?

これは行動経済学の確実性効果とプロスペクト理論の問題をなんとなく意識したものになっています。

まあついでにポコポコ条件を変えて例を出しておくので他の条件でも考えてみてください。

是非コメントに書いて、チャンネル登録、高評価、通知ボタンもONにしてください。(Youtuber並みの定型文まあYoutubeチャンネルなんて今現在持ってないですが)

条件2

あなたは次の内どちらか1つのボタンを1回だけ押さなければいけません。

Aのボタンは10%の確率で100億円借金ができます。(期待値-10億円)

Bのボタンは100%の確率で3億円借金ができます。(期待値-3億円)

あなたはAとBどちらのボタンを押しますか?

条件3

あなたは次の内どちらか1つのボタンを1回だけ押すことができます。

Aのボタンは10%の確率で100円もらえます。(期待値10円)

Bのボタンは100%の確率で3円もらえます。(期待値3円)

あなたはAとBどちらのボタンを押しますか?

条件4

あなたは次の内どちらか1つのボタンを1回だけ押さなければいけません。

Aのボタンは10%の確率で100円借金ができます。(期待値-10円)

Bのボタンは100%の確率で3円借金ができます。(期待値-3円)

あなたはAとBどちらのボタンを押しますか?

条件5

あなたはハイスコアを目指してゲームをしていて次の内どちらか1つのボタンを1回だけ押すことができます。

Aのボタンは10%の確率で100万ポイントもらえます(期待値10万ポイント)

Bのボタンは100%の確率で3万ポイントもらえます(期待値3万ポイント)

あなたはAとBどちらのボタンを押しますか?

どうですか?似たような文章で色々書きましたが全部期待値通りの選択しましたか?

たぶん期待値通りは選択してないんじゃないかと思います。

期待値通り選択した場合の正しい選択は「ABABA」です。

ちなみに僕の場合だと「BAABA」で選択します。

条件1と2が期待値とは入れ替わってますね。

これは条件1も2も人生レベルで考えたときにオーバーキル過ぎて獲得できるものの差異がほとんどないからとなります。

要するに条件1の場合、ボタンAは10%の確率でFIREできるボタン、ボタンBは100%の確率でFIREできるボタンとなります。

同様に条件2の場合、ボタンAは10%の確率で人生が終わるボタン、ボタンBは100%の確率で人生が終わるボタンとなります。

条件3,4,5は特に人生に影響を与えないレベルの物なので普通に期待値通りの選択をします。

つまり、お金は金額が増えれば増えるほど自分にとっては価値が低くなるんですね。

ここでインカムゲインとキャピタルゲインのところまで話を戻して考えてみると、リスクの低い方のインカムゲイン狙いの投資でも十分FIREをできるレベルまで資産を増やすことが可能です。

資産額にどちらも問題がないので成功率(リスク)と達成までの早さを天秤にかけることになります。

とは言えよほどイカれた価値観を持っている人でもない限り成功率>>>>>>>早さくらいの重要度でしょう。

であれば、リスクが低く成功率が高いインカムゲイン狙いの方がオススメということになります。

まあ一応投資には向き不向きがあるのでキャピタルゲイン狙いの上手い人はそっちでもいいとは思いますが…

インカムゲイン狙いの考え方

インカムゲイン狙いの方がオススメなので買うときの考え方について解説します。

ちなみにどんな銘柄を買えばいいのか?とかはこちらの記事を参考にどうぞ。

インカムゲイン狙いの買うときの考え方は1つだけです。

「○○円で毎年△△円もらえる権利を買う」

株を買うときにこう思うだけです。

例えば10万円で税引き後配当利回り4%の株を買うときは「10万円で毎年4000円もらえる権利を買う」となります。

実際には増配減配などで配当利回りが変わることがありますが、これを500回繰り返すだけで「5000万円で毎年200万円もらえる権利がある」となります。

また、12回繰り返せば4000円×12で通信費は全部賄えているので、通信費はFIREできたなんて考えることもできるでしょう。

ゴールがあって着実に進んでいる感を感じられるし、後半になるほど目標への到達速度がスピードアップするのでこの考え方でコツコツ分散投資をするのはかなりオススメです。

結局FIREに向けての一番の近道は地道にコツコツなんですよね…

最後のまとめ

今回は「【金の成る木】株は売らない前提で買え」というタイトルで株の利益でインカムゲイン狙いとキャピタルゲイン狙いのメリットとデメリットについて解説し、インカムゲイン狙いの投資をオススメして買うときの考え方を紹介しました。

株の利益にはキャピタルゲイン(値上がり益)とインカムゲイン(株主還元)の2つがあります。

どちらの利益を狙う方法にもメリットとデメリットがあります。

しかし、あなたがFIREを目指すのであれば、キャピタルゲイン狙いではなく、インカムゲイン狙いの投資をする方がオススメです。

これは、インカムゲイン狙いの投資であっても十分にFIREできるほどの資産が得られるため、リスクが低く成功率が高いインカムゲイン狙いの投資の方が良いとなるからです。

インカムゲイン狙いの買うときの考え方は1つだけで、「○○円で毎年△△円もらえる権利を買う」と株を買うときにこう思うだけです。

ゴールがあって着実に進んでいる感を感じられるし、後半になるほど目標への到達速度がスピードアップするのでこの考え方でコツコツ分散投資をするのはかなりオススメです。

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