今の相場はめちゃくちゃです
- 円安ドル高
- 米国株弱気相場入り
- 暗号資産最高額から半値程度まで下落
- インフレ
- 岸田禍
最近はハチャメチャな相場でここ数年で投資を始めた人にとっては非常に厳しい状況が続いているような気がします。
今の相場のポイントとそれについて僕が思うことについて書きました。
今の相場について不安になっている人、ほかの投資家がどんなふうに今の相場を見ているか気になる人は見ておいて損はないと思います。
相場のポイント5つ
円安ドル高
まず為替がめちゃくちゃで日本円の価値が1月から見て約10%OFFになりました。
これはアメリカから見ると日本全体で一律給料1割カットが起きたということになります。
なんも悪いことせず普通に仕事してて1割も減給されたら普通会社辞めますよね。
日本人は当然円で給料を受け取り円で買い物をしている人がほとんどです。
貯金も円、投資先も日本企業となると要するに日本に全掛けになるわけですが、日本にそこまでの価値がありますか?
もちろん治安が比較的よく、インフラも整備され、食事も安くてうまいので暮らすには悪くないと思いますが、投資先としては正直微妙です。
少なくとも自分の金融資産も労働資本も何もかも突っ込んで安心できるようなほど素晴らしいとは言えないですね。
というか僕はアメリカであってもほかの国であっても投資先を1点に絞ることはオススメできません。
なので、僕は投資先であればeMaxis Slim全世界株式をオススメしています。
最近は
- 投資信託を買うまでに買い集めていた個別株が日本に偏っていること
- そもそも仕事も日本で働き日本円で給料をもらっていること
- 岸田政権が株主に敵対していること
を理由にeMAXIS Slim 全世界株式(除く日本)にしていますが、やはり可能な限り分散をしておいた方が賢明だと言えるでしょう。
今回の場合はドルの値段が上がったのでドル資産を持っている人は資産が増え円資産を持っている人は資産が減りましたが未来を予測することは不可能なのでどちらに転んでも何とかなるくらいには投資先を分散しておきましょう。
米国株弱気相場入り
とは言え日本円がゴミみたいな暴落をしているのであれば外国の資産に変えておいた方がいいと思うかもしれません。
実際去年までは米国株をオススメしまくるインフルエンサーが大量発生していましたし、さらにはNASDAQ(ナスダック)にレバレッジをかけるレバナスがめちゃくちゃもてはやされていました。
でも現在1月から50%ほど下落とめちゃくちゃなマイナスになっています。
ちなみに僕はレバナスどころか米国株すらオススメしたことはありません。
50%の下落は一応元に戻る可能性もあるので何とも言えませんが、基本的にリスク許容度を超えてしまう人がほとんどではないかと思いますね。
もちろんレバレッジをかけていなくてもそもそも米国株は下落しており米国の主要500社で構成されているS&P500は弱気相場入り(20%下落)してしまいました。
最強と言われていても結局半年もたたないうちに20%ほど下落してしまうのが株の世界です。
売るか売らないかの判断は結局自分でしないといけませんが、個人的に暴落で売るという選択は悪手だと思います。
そもそもある程度の負けを前提として投資を始めたはずですし、突然S&P500に含まれている会社の生産力や技術力が20%なくなったわけではありません。
価格ほど会社の力は落ちていないのであれば価格はいずれ戻ってくるのが道理です。
もちろん、ろくでもないところに投資をしていて損切りをした方がいい人もいるでしょうし、損切りをしなかった結果お前のせいで損失が膨らんだなんて他人のせいにするバカもたくさんいます。
損切りや底値買いがたまたま成功すると投資がうまい人のように見えてバズるかもしれないのでやたら報告やイキりが目立つなんてこともあるかもしれません。
それでも個人的には右肩上がりの成長を信じて投資を始めたのであれば価値よりも価格が下がっている暴落時に買い増しは選択肢にあっても投げ売りは選択肢にないかなと思います。
暗号資産最高額から半値程度まで下落
米国株が下落しているのであればコモディティのほうがいいかもと思うかもしれませんが、コモディティの中でも暗号資産は最高額の半値程度まで下落しています。
ほかのコモディティでいうと金、原油、小麦なんかは軒並み値上がりしたのでまあ他に比べるとあたりが多いとは一応言えます。
「有事の金」なんて格言もあるので確かに経済がめちゃくちゃな時や何か良くないことが起きた時は金に資産を移しておくのも悪くはないのかなと思います。
原油や小麦は気象や政治に影響されまくるのでわかっている人からしたらそれなりに値段が読みやすいのかもしれません。(僕にはさっぱりですが)
暗号資産は法整備がガバガバすぎで下手に手を出すとめちゃくちゃな額の追徴課税をくらって人生一発退場にもなりかねません。
やるにしても資産の0.5%未満で売り買いはせずに10年20年持っといて、0になっても痛くないけど100倍になったらうれしいなくらいの宝くじ感覚で付き合うのがちょうどいいと思います。
というか別に株で十分なので手を出さなくていいと思います。
そのほかのコモディティは買うなら金が一応安定です。
とは言え金に何の価値があるのかは正直怪しいですし利息も付かないし利益も生まないので個人的には嫌いです。(金そのものに大した価値がないとか言い出したら貨幣だってそのものに大した価値はないですが)
原油や小麦は実用性があるので金よりは使い道が保障されているということもあり個人的には好みですがやはり利息も付かないし利益も生まないので別にやる必要はないかなと思います。
インフレ
そもそもコモディティが値上がりしている理由はロシアのアレとコロナの影響で品薄・人手不足・移動制限・自粛によって需要と供給のバランスが崩れているからです。
要は需要はほぼいつも通りなのに供給量が少ないので、モノの値段が上がるインフレが来ているんですね。
まあ生産力が変わらない(人手不足で若干下がっている)中での価格上昇で賃金が上がっていないのでスタグフレーションといった方が正確かもしれませんが。
ちなみに日本は2%のインフレを目標と一応していましたし実際4月の時点で前年から見て2%ほどのインフレが進行しているようです。
モノの値段が上がることは買い物をする側からすると悪いことのように思えますが良い面もあって
- 収入があり貯蓄の少ない現役世代と収入の少ない貯蓄のある引退世代で経済格差が縮まる
- 販売数が落ちなければ売り上げが伸びる
- 安いうちに買うという意識で消費が活発になる
- 売り上げが上がり物価も上がれば普通は給料も上がる
- なんの増税策もせずに税収も増える
などのメリットがあります。
インフレは悪いことのように世間で言われているのは引退世代の生活に強く悪影響が出るからという側面が強いです。
超少子高齢化の日本だと引退世代はめちゃくちゃ数がいるので多数決するとかなりの力を持つことになりますからね。
報道や政治もそこを取り込むのが一番金になるから未来のことなんて考えずにそこに対してばっかり媚びへつらいます。
個人的にはFIREした後にインフレするとつらいので現役世代の今のうちにある程度インフレしといてもらってFIREが現実になったあたりでデフレ大国日本に戻ってくれると一番いいですが、まあ未来のためにもインフレはしてほしいですね。
岸田禍
また、投資に対する日本の政治の考えも最悪です。
岸田は言ってることが毎回違うし、自身では投資を行っていないにもかかわらず国民に投資をさせようとしています。
そして投資にかかる税金をさらに増やして税収を増やすみたいなバカ丸出しの考えを発表して叩かれまくりました。
本当に日本が投資するに値する国であるのなら金融資産の割合が0%なのはどう考えても変です。
個別の会社に関係を持ってはいけないといった心情があるのであれば個別株を持っていないのは分からなくもないですが、その場合も投資信託や債券に投資をして個別に入れ込むことなく投資をするべきです。
現状金融所得課税の一時見送りとなっていますが、選挙前の嘘なだけでどうせ選挙が終わり次第また増税の方針に転換します。
1982年から1987年には、日本の産業復興を支援する銀行で働きました。戦後の日本の総理大臣の中で、金融業界出身は私が初めてです。国際競争に苦しむ海運業界の融資担当として、いくつかの倒産も経験しながら、経営者と協力して、企業の再建をお手伝いいたしました。
こうした仕事を通じて、民間のアニマルスピリッツに支えられた強い経済こそ、最も重要だと強く確信いたしました。1993年に国会議員に当選した後も、産業政策や科学技術政策、あるいは中小企業政策、こうした政策をライフワークとして、日本経済の活性化に取り組んできました。
こうした経験から、私は、最近の総理大臣の中では、最も経済や、あるいは金融の実態に精通した人間だと自負しており、これからもマーケットの声、現場の声をよく聞き、政策を進めてまいります。
https://www.kantei.go.jp/jp/101_kishida/statement/2022/0505kichokoen.html
自称最近の総理大臣の中では、最も経済や、あるいは金融の実態に精通した人間という話だけど少なくとも僕が生まれてから一番の経済音痴であることは間違いないと思います。
そもそも税金の役割は社会福祉の充実でも富の再分配でもなく行き過ぎた経済活動のブレーキですからね。
現状の景気で貧困にあえぐ人や力を発揮して国を豊かにしてくれる人たちにブレーキをかける理由が僕にはさっぱりわかりません。
最後のまとめ
今の相場はめちゃくちゃですということについて以下の5点あげてそれについて自分の考えなどをつらつら書きました。
- 円安ドル高
- 米国株弱気相場入り
- 暗号資産最高額から半値程度まで下落
- インフレ
- 岸田禍
どれも基本的には悪いことですが、ものによってはいい面や考えを改めるきっかけとなるので直視して今できることをやっていきましょう。
円安ドル高を機に日本円一極集中の人は自分の資産配分を見直しましょう。
米国株弱気相場入りを機に全世界株などほかの国へのさらなる分散も検討しましょう。
暗号資産の暴落を機に自分のリスク許容度を再確認しとりすぎたリスクの反省やコモディティについての知識を深めましょう。
インフレを機にインフレが社会に与える影響やインフレから資産を守る方法を今のうちから考えておきましょう。
岸田禍を機に自民党以外の政党がどんな方針でどのような活動をしているのか、実行力はどの程度あるのかを調べて選挙に備えましょう。
また、基本的に悪いニュースや状況が続いていますが、今後の長い人生で投資は避けて通ることはできませんし、長期で見た場合世界が発展していくのであれば必ず株式市場は右肩上がりになります。
ちょっと相場が悪くなった程度で退場しているようでは一生奴隷のままなので投資をやめようか悩んでいる人は愚直に投資を続けることをオススメします。
まあ最終的には自己責任ですし損失が発生しても一切責任は取りませんが。
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