楽天でんきは2022年12月利用分から市場価格連動型へ
楽天でんきユーザーは9月末ごろにこんな案内が楽天から出されました。
めちゃくちゃざっくり説明すると
戦争や円安の影響で電気の仕入れ価格高くなりすぎ😩
今まで仕入れ金額に関係なく使った量だけで料金決めてたけどもう無理😢
これからは仕入れ価格と連動して料金変えちゃお🤗
そうすれば値段が高かった時も安かった時も同じように利益出せるもんね😤
とまあこんな感じです。
これによって今後12月の利用分から電気料金がJEPXの電力取引価格と連動することになります。
仕入れ価格によって料金が変動することになるので安く買えれば安く、高く買えれば高くなりますが、
ロシアによるウクライナ侵攻等の影響および為替市場における円安の進行を受け、現在も燃料価格およびJEPXの電力取引価格が高騰しており、この電力仕入れ価格の傾向は今後も続くと見込まれています。
楽天でんき
と書いているようにまあ仕入れ価格はほぼ確実に高くなるでしょう。
ちなみに今までも燃料費調整額という名目で若干燃料価格に連動する金額が契約料金内にいたのですが、これの変動幅が劇的に大きくなると思っても大丈夫です。(実際には燃料価格と電力価格で別物ですが)
市場に連動するとどれくらい高くなるの?
まあ基本的に値上がりするものと思っておいていいですが、実際のところどれくらい高くなるのか?は重要なポイントです。
月10円程度の値上げだったら他社への乗り換えを検討して実際に手続きする手間のほうが高くつくかもしれません。
その辺楽天は意外と親切で料金改定前後でどれくらいの金額になるか表を出していてくれています。
九州以外はどこも軒並み値上げで東京(関東)だと4000円以上の値上げになります。(300kWhの場合)
楽天でんきのプランは東京電力エリアの場合、29.45円/kWhの従量料金に市場価格調整額と再生可能エネルギー発電促進賦課金を足したものになります。
今回影響を受ける部分は市場価格調整額だけですがそれでも4000円も変わったら大事ですよね。
もちろん300kWhも使わない人はもっと値上がり額は小さいですが、100kWhだとしても1000円以上値上がりします。
とは言えこれは8月9月に当てはめた場合です。
夏は夏でクーラーなどでそこそこ使っていますが基本的に電力消費は冬場のほうが高くなります。
冬場は特に電力需要が高まるし去年と違って今年は円安や戦争など寒さ以外にもヤバくなる要因があります。
需要が増えても供給量が増やせないのであれば価格は当然吊り上がります。
8月9月の値上がり幅で収まるとは思わない方が良いでしょうね。
ちなみに僕の友達が去年の冬ごろ市場連動型の別の電力会社に契約していたんですが、電気代が高すぎるという理由で自宅を離れ大阪の実家に帰省していました。
普通に考えて市場連動型の契約のままではまず間違いなく後悔することになるでしょう。
じゃあどうすればいいの?
このままではまずいので何か対処をしなくちゃいけません。
対処法は単純で市場連動型だと痛い目にあう可能性が非常に高いので市場連動型ではない電力会社に乗り換えるというだけです。
一応価格ドットコムの電力料金比較などを使って安い電力会社を探すこともできますが、僕のオススメは天下の東京電力様です。
やりたい人は価格ドットコムなどの料金比較サイトを使ってもいいかもしれません。
東京電力をオススメする理由はこんな感じ
- 市場連動型じゃない
- 燃料費調整額に上限がついている
- 燃料費調整額に上限がない情弱搾取プランがある
- 超大手で経営が安心
- お問い合わせが丁寧でフリーダイヤル
順番に解説していきましょう。
市場連動型じゃない
乗り換え先選定の大前提ですが、契約プランが市場連動型じゃないことが肝心です。
東京電力で一般家庭が契約できるプランの従量電灯Bは市場価格に電気料金が影響を受けません。
と言うか自由料金プランのスタンダードS・Lプランでも市場連動型ではありません。
まあ燃料費調整額は多少上下はしますが市場連動型に比べたら大したことはありません。
燃料費調整額に上限がついている
一般家庭が契約する用の旧プランの従量電灯Bには燃料費調整額に上限がついています。
これにより燃料の調達に莫大な費用が掛かってしまったとしても上限を超えた分は客ではなく東京電力側で負担してくれます。
もちろん従量電灯Bを契約することで新料金プランやほかの電力会社と比べると割高になってしまう可能性もありますが、燃料費調整額が超高くなってしまった時の保険として機能してくれれば十分支払った分だけの仕事はしてくれているでしょう。
まあそもそもの話、電気の小売価格や燃料費が上がると思っているから乗り換えをしているわけで、小売価格や燃料費が安いままだと思っているのであればむしろ市場価格に連動したプランのままでいいですもんね。
上限だって別に安いままだと思っているなら関係ない話なので基本料金が安いプランにすればいいだけです。
燃料費調整額に上限がない情弱搾取プランがある
上の話と真逆のことを言いますが、東京電力には燃料費調整額に上限がないプランがあることも乗り換える上で良いポイントになります。
燃料費調整額に上限がついてるのが良いって言ってたじゃんウソつき!
と思われそうですがこれには訳があります。
自分は燃料費調整額に上限がついているプランを契約しているにもかかわらず、情弱は燃料費調整額に上限がないプランを契約することで東京電力側の燃料費負担が減ることが大きなメリットです。
燃料費が上限を超えた場合にどうなるかを考えてみましょう。
まず僕は上限があるので上限の料金までを支払います。
情弱は上限がないので燃料費を全額負担します。
東京電力は僕の上限を超えた部分を代わりに負担してくれますが、情弱の分は情弱が払うので負担せずに済みます。
東京電力自体はどこから僕の上限を超えた額を払うかと言うと今までの利益から払うことになります。
利益は当然契約している人からとっているので、僕の上限を超えた分は僕と情弱から得た利益から払うことになりますね。
つまり情弱がいればいるだけ僕の分の負担が減るので燃料調整額に上限のないプランを選択できる会社の方が良いんですね。
とは言えこれは上限に達している場合の話です。
結果的に従量電灯Bのほうが新プランよりも安く収まるとなった場合は情弱を利用してやるつもりだったのに実は自分が情弱だったとなりかねません。
まあ今回の乗り換えは保険的な意味合いが強いんで別にそれでも良いっちゃ良いんですが。
超大手で経営が安心
東京電力は言わずもがな超大手です。
電力会社なら日本一の知名度なのはもちろん資本金1兆4,009億円、総資産額12兆931億円 (2020年度末)のクソデカ企業です。
設立も1951年と古く、長年関東を中心に日本の電力供給を支えてきた実績があります。
巨大で資本金が多いという点はかなりの強みで、電力の小売全面自由化で小売業者はかなり増えましたが最近は撤退や値上げが相次いでいます。
原因は様々でしょうが、燃料高や電力不足による調達コスト増に耐えられない小規模小売業者などはかなり多いようです。
その点東京電力は圧倒的な資金力と電力の小売全面自由化以前から確保している安定した顧客数で多少のことではびくともしない地盤が整っています。
もちろん大手だから絶対安心と言うことはないですが、東京電力がダメになったらほかのところも多分もっとダメになってると思うのでその時はあきらめましょう。
お問い合わせが丁寧で携帯電話OKのフリーダイヤル
僕は電話で乗り換えの契約をしたのですが、その際に使用した電話番号が携帯電話からつながるフリーダイヤルでした。
悪名高いナビダイヤルが多い昨今、携帯電話OKのフリーダイヤルはかなり珍しい気がします。
しかも、対応してくれたお姉さんも丁寧で聞き取りやすい言葉遣いの良い印象の対応をしてくれました。
フリーダイヤルですし繋がりにくさはどうしようもないのですが、それでも混雑予想を出してくれていることや土曜日も対応してくれているところにやさしさを感じますね。(僕は平日の在宅勤務中にやりましたが)
たいていのことはネットで検索すれば解決しますが、契約の手続きやわからない事を電話で無料で直接聞けるというのは安心できるポイントの1つですね。
従量電灯Bに切り替えよう
そんなわけで東京電力の市場価格連動でもなく燃料調整費に上限がある従量電灯Bがオススメです。
もちろん地域によっては契約できなかったり、他の電力会社やほかのプランのほうが安いかもしれないですが、今後の情勢を考えると2022年10月現在、確実に合格点は取れる良いプランだと自信を持ってオススメできます。
普通に乗り換えればいいだけなら問題ないんですが、僕が乗り換えの契約をする時に若干注意点があったのでそれについても書いておくことにします。
注意点はこちら
- 従量電灯Bは電話でしか契約できない
- 自分で旧契約会社に電気の切り替え日を知らせる必要がある
- 楽天でんきの契約解除がクソめんどい
こちらも順番に解説していきましょう。
従量電灯Bは電話でしか契約できない
上でも解説しましたが、東京電力の契約プランで燃料費調整額に上限がついているのは従量電灯Bです。
そのためこのプランを契約すべきなんですが契約のWEBページを見てみるとこのように表記があります。
WEBから簡単に申し込みができなくなっているんですね。
お電話の部分のリンクを踏むとそのままカスタマーサポートのページに飛ぶことになります。
フリーダイヤルかつ携帯電話OKなので面倒ですがしょうがないと割り切って電話で契約しましょう。
基本的にこの時の電話でそのまま契約となるので、契約に必要な情報などは先に準備しておくことをオススメします。
契約に必要なものは契約住所が分かるもの、楽天でんきお客様番号、供給地点特定番号(契約毎)です。
当然電話中に楽天でんきのマイページにアクセスなんかできませんからね。
覚えてない人は紙にでも書いておくかほかのデバイスですぐ見れる状態にしておきましょう。
また、カスタマーサポートへの電話なのでデフォでめちゃくちゃ待ち時間が長いです。
一定時間経過後にかけなおすようにアナウンスが流れますが、通話が切れたらすぐにかけなおしてOKです。
僕は平日の午前中でしたが3回目でつながりました。
自分で旧契約会社に電気の切り替え日を知らせる必要がある
東京電力側に無事従量電灯Bの申し込みができたら、そのままの流れで楽天でんき(旧契約会社)に自分で電気の切り替え日を伝えるように説明が入ります。
電話で詳しく聞いてみましたが、この従量電灯Bプランは旧電力会社の解約手続き、新電力会社の契約手続きどちらかに抜けがある場合変更が行われないのだとか。
つまり、東京電力側の契約手続きのみ済ませて電気の切り替え日を迎えた場合、旧契約の解約ができていないとそのまま旧契約のほうが優先されてバカ高い料金を払わないといけなくなる可能性があります。
会社によっては契約手続きを行った時に勝手に旧契約会社の方の契約を解除する連絡をしてくれるそうですが、東京電力ではそのサービスはしていないみたいですね。
まあ言われた通り旧契約会社に連絡しましょう。
楽天でんきの契約解除がクソめんどい
そんなわけで自分で楽天でんきに東京電力にこの日から切り替えると伝えて契約解除する必要があります。
ですが、楽天でんきの解約ページに行くとこんなことが書いてあります。
これを見て
やったー!🤗面倒なことはせずに勝手に解約されるんだね😊
と思った人は地獄の入り口に足を入れています。
これは、他社に申し込んだ場合、他社の従業員が楽天でんきに契約解除の連絡をするから客は何もしなくていいということを勝手に楽天でんきが思い込んでいる(わかってやってるのかも?)からです。
今回の場合、東京電力側から自分で連絡するように言われているので東京電力の人が楽天でんきに解約の連絡をしていません。
解約の連絡をしていない場合、当然楽天でんきの契約は解約されないので旧契約会社に解約漏れが発生し、従量電灯Bへの切り替えが正常に行われないことになります。
つまり契約を切り替えたつもりのまま楽天でんきにバカ高い電気代を支払うことになる可能性が非常に高いです。
解決法としては楽天でんきのほうは信用せずに東京電力の言うことを素直に聞いて解約手続きをしましょう。
右側のお引越し等に伴う現住所の解約から理由をその他にして解約申し込みをすれば解約受付をしてくれます。
この時、最後に電気を使う日には切り替え日の前日を入力します。
11月1日からの契約であれば、10月31日としておけばいいですね。
10/9追記
最後に電気を使う日と切り替え日は同じ日付にする必要があるようです。
10/9追記終了
解約理由には
解約理由(その他):現住所から東京電力への切り替えだが、従量プランへの変更のため連絡が必須。東京電力利用開始日は11月1日。
とでも書いておきましょう。
僕は東京電力の利用開始日を記載していなかったため、無駄にもう一回メールで利用開始日を送る必要が出てしまいました。
最後に電気を使う日をわざわざ記載しているんだからわかるだろと思いますが、楽天でんきもちゃんと記載がない場合は聞かなきゃいけないマニュアルでもあるのかもしれないので怒らずに返信しましょう。
と言うか最初の時に書いておけばたぶん大丈夫だと思いますが。
ちなみに東京電力ご利用開始日とかいうのが記載されないまま解約の連絡を入れるとこんなメールが来ます。
楽天エナジー カスタマーセンターです。
お問い合わせいただきまして、誠にありがとうございます。東京電力様への切替についてご案内いたします。
以前に使用されていた契約プランにて、再度東京電力様へお申し込みされる場合、
東京電力様へのお申し込みと、弊社へ解約のご連絡が必要となります。その際、東京電力様のご利用開始日にあわせて楽天でんきの解約手続きをいたします。
東京電力様でのご利用開始日をご確認いただき、下記へご入力のうえ、
本メールに直接ご返信いただきますようお願い申し上げます。■東京電力ご利用開始日:
ご不明な点がございましたらお申し付けください。
楽天エナジー カスタマーセンターです。
お問い合わせいただきまして、誠にありがとうございます。
■東京電力ご利用開始日:11/1
と書いて送り返しましょう。
他は変えても変えなくても別にいいです。
あっちはビジネスなのでいろいろ装飾してますが、こっちは必要なことだけ伝えればいいのでそれ以外のことは不要です。
最後のまとめ
今回は、【逃げ遅れるな】楽天でんきから早く逃げろというタイトルで楽天でんきから東京電力の切り替えについて書きました。
楽天でんきは2022年12月利用分から市場価格連動型に料金形態が変更されます。
これにより電気代が非常に高くなることが予想されるので、市場価格に連動しない電力会社への乗り換えをオススメします。
中でも東京電力をオススメする理由はこんな感じで
- 市場連動型じゃない
- 燃料費調整額に上限がついている
- 燃料費調整額に上限がない情弱搾取プランがある
- 超大手で経営が安心
- お問い合わせが丁寧でフリーダイヤル
といったメリットがあるからです。
一般家庭が契約する用の旧プランの従量電灯Bは電気代が市場価格に連動しないことはもちろん、燃料費調整額にも上限がついています。
老舗の超大手電力会社で経営も安心、お問い合わせもフリーダイヤルでできてサポート面もばっちりです。
そんなわけで従量電灯Bへの乗り換えをオススメしますが、いくつか注意点もあります。
注意点はこんな感じで
- 従量電灯Bは電話でしか契約できない
- 自分で旧契約会社に電気の切り替え日を知らせる必要がある
- 楽天でんきの契約解除がクソめんどい
と言ったところです。
契約は電話でしかできず、自分で旧契約会社に解約の連絡を入れる必要がありますが、上限付きのプランを契約するためには乗り越えないといけないので仕方ないですね。
楽天でんきは他の会社への乗り換えの際には連絡不要と書いているものの実際は従量電灯Bへの切り替えの場合連絡必須です。
引っ越し用の契約解除の画面から契約解除理由にその他を選んで解約手続きをしましょう。
この時東京電力側の利用開始日を記載していない場合メールでもう一度開始日について返信をする必要が出てくるので一緒に記載することをオススメします。
この記事では何度も何度も従量電灯Bと書き続けているのでくどいと感じるかもしれませんが、これだけ書いてもミスってプランSを契約したりする人が世の中にはたくさんいます。
説明や解説をする時はなるべくそういった人にレベルを合わせる必要があるんで許してください。
こんな記事も書いてます。
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