ドキュメントチャットボットとは
ドキュメントチャットボットは、株式会社ユーザーローカルが提供しているブラウザにPDFなどをアップロードするとその内容を加味してAIが質問の回答をしてくれるサービスです。
今後どうなるのかなどはわかりませんが、少なくとも今のところは無料で使うことができます。
ドキュメントをアップするとチャット画面が表示され、質問を投げるとファイルの内容に基づいた回答を自動生成します。(おそらくchatGPT)
サンプルでドキュメント、パワポ、PDFがあるのでまずはこれらの資料を読み込ませて実際に使ってみると良いでしょう。
サンプルではなく、自分が用意した資料を読ませることもできるのでセキュリティ的に問題のない資料などを投げ込んでみるのもいいかもしれませんね。
一応無料版でもアップロードしたファイルについては以下のことが守られるようです。
アップロードしたファイルがこのサービス以外の目的に使用されることはありません。
ドキュメントチャットボット (無料) – ユーザーローカル (userlocal.jp)
ファイルはサービス利用後に削除することが可能です。また、アップロード後1週間で自動的に削除されます。
サイズは20MBまで。 AIは最初の50ページまでの情報で回答します。
日本語以外の書類に対しても日本語で質問できます。
サイズやページ数が指定内であれば、長くて読む気の起きない資料を要約したり、質問して答えてくれるので超便利ですね。
今回は、ドキュメントチャットボットを運営している会社について、ドキュメントチャットボットの使い方、ドキュメントチャットボットの活用方法について解説していきます。
運営している会社
ドキュメントチャットボットは株式会社ユーザーローカルと言う会社が運営しています。
ホームページはこちら。
ちなみに2017年くらいから上場している企業です。
売上高や利益が順調に伸びているし、なかなか将来有望な企業かもしれません。
配当が低いのと、個人的にAIセクターの投資は積極的にはしたくないのでたぶん買いはしませんが…
とは言え株価自体はお手頃価格なので遊びで100株買うくらいはするかもしれません。
話を戻して、公式ホームページのプレスリリースなどを眺めてみると、公共機関や大学をはじめとして普通に聞いたことがあるような企業でチャットボットの導入などをしているので、技術力はもちろん実績や信用はかなりあると思っていいのかもしれません。
Google検索してニュースタブを見てみると社長の株式売り出しとドキュメントチャットボットのリリース開始くらいしかニュースがないので何とも言えませんが…
ドキュメントチャットボットの使い方
使い方も何もない気もするんですが、サクッと一連の流れやポイントを解説していきます。
ドキュメントチャットボットにアクセス
ドキュメントチャットボットはブラウザで動作するので普通にアクセスするだけでダウンロードなどは不要です。
上記からアクセスするかGoogle検索などでアクセスしてください。
画面上部のボックスにドキュメントをアップロード
アクセスするとドキュメントをアップロードすることができるボックスが上部に表示されているのでそこに今回使うドキュメントをアップロードします。
アップロード方法はドロップorクリックしてからのpath指定です。
対応の拡張子は.pdf.docx.pptxとなっています。
なので、.docや.pptは少し前のワードやパワポのファイルですが対応していないため読み込めないようです。
また、サンプルに関してはクリックするだけでチャットボットのページへ移行されます。
チャットボットを作成をクリック
自分で用意したドキュメントをアップロードした場合はチャットボットを作成をクリックしてチャットボットのページへ移動します。
アップロードするドキュメントを間違えてしまった場合はページを更新するか、ボックス右上の取り消すボタンを押すことで再度ドキュメントをアップロードすることができるようになります。
また、1週間以内に作成したチャットボットに関しては保存されているものを資料のアップデートなしで再度利用できるようです。
チャットで質問をする
サンプルの走れメロスを読み込んでみると質問例がありますが、そこをクリックしてみたり、下のボックスからメッセージを入力すると与えたドキュメントをもとに質問に回答してくれます。
この時に回答するにあたって参考にしたページを示してくれるので、回答について詳しく自分で確認したい場合は参考のページをもとに資料を読んだりすると良いでしょう。
ちなみに、いったん会話をリセットして再度同じ質問をすると微妙に異なった回答が得られました。
会話履歴をリセットしたい場合は右上に表示されている回転矢印ボタンを押すことで会話がリセットされるようになります。
また、終了動作は特にないため、必要な作業が終わったらそのままブラウザを閉じてしまって問題ありません。
ドキュメントチャットボットの活用方法
色々な使い方ができそうなものなんですが、とりあえず僕が軽く考えて思いつくところだとこんな感じです。
- 資料の要約と課題作成
- 論文をざっくり把握
- 説明書のチャット検索
ちなみに仕事の資料をぶち込むのはセキュリティ的な観点からは大丈夫そうな気もしますが、リテラシー的な観点からは完全アウトなのであまりオススメはしません。
やるなら企業向けに契約してから使ってください。
また、統計データの抜き出しもできそうかと思ったんですが、テーブルから上手く情報を取るのが苦手なのかあまりうまくいきませんでした。
資料の要約と課題作成
ぶっちゃけ一番実用性が高いのが、意味不明なレベルで長いクソ資料を読み込んでその内容をもとに問題に答えるみたいなゴミ研修などで出される課題作成です。
そもそも研修なんて利権と癒着と世間体のためのものがほとんどな気がしますが、なんでやってるんですかね?
そしてこれが一番役に立ちそうなのに権利の関係とかで研修資料なんか出せないんでもどかしいですけど、PDFさえあればそれをぶち込んで課題の問題文をそのまま打ち込むだけである程度ざっくり課題の回答を作成してくれます。
もちろんそのまま提出するのは頭が非常に悪いバカがやるカスみたいな行為ですが、回答を踏まえて適当に脚色したり、キーワードっぽい文言を抜き出してもらってそれらを検索して飛ばし読みをしたりするだけで普通に自分で読むよりも明らかに時短で課題を終わらせることができます。
そもそもデフォルトの質問にあるように書類の内容を3行で要約してと言ってみるだけでも話のあらすじを知った上で資料を読むことができるのでだいぶ読みやすくなりますね。
もちろん長い資料の場合は3行の指定部分を10行とか適当な長さに変更してもいいかもしれません。
論文をざっくり把握
続いて使いやすそうなのが論文のざっくり把握です。
論文はほぼほぼ英語で書かれているし、書いてる人の専門分野の最先端を行くものなのでたいていの場合読んでて意味不明になるものです。
ですが、AIは基本的には英語の方が得意だったりしますし、専門分野みたいな知識もそれなりにデータとして学習されています。
試しに2023年のイグノーベル賞の研究の論文を読ませてみたところちゃんと英語の論文を日本語で回答してくれました。
ちなみに使った論文は明治大学の中村裕美氏、宮下芳明氏のAugmented Gustation using Electricityという論文です。
とは言え、日本の人が書いた論文なので実は日本語で書かれたほとんど同じの論文があったりして…
まあイグノーベル賞で興味がわいた人はせっかく日本語の論文があるし日本語の論文だけでも読んでみるといいんじゃないですかね。
説明書のチャット検索
最近は説明書が付属していないなんてこともあったり、そもそもあっても全く読まなかったりしますが、たいていの家電の説明書は公式メーカーがホームページで出してくれていたりします。
大体の説明書はPDFの形式になっているしQ&A形式だったりするので相性はよさそうですね。
ルンバの説明書だと問題なさそうな感じのやり方とそれが書かれているページを回答してくれました。
BOSEのイヤホンでも問題なさそうですね。
日本語記載のない説明書でもたぶん行けると思うんですけどそもそも日本語非対応の商品が思いつかなかったので試していません…
たぶん英語か中国語があれば大丈夫じゃないですかね?
最後のまとめ
今回は「【AI秘書】ドキュメントチャットボットが便利すぎる」と言うタイトルでドキュメントチャットボットの使い方や活用方法を紹介しました。
ドキュメントチャットボットは株式会社ユーザーローカルと言う会社が運営しているブラウザ上で資料をアップロードしてそれを踏まえてAIが質問に回答したり内容を要約してくれたりするサービスです。
運営を行っているユーザーローカル自体は上場企業で公的機関をはじめとした多くの実績を持つそれなりに安心してよさそうな企業となっています。
肝心の使い方に関してもブラウザにアップロードしてチャットで質問を投げるだけなので誰でも簡単に使えそうですね。
とりあえず僕が思いつく活用方法は以下の3つです。
- 資料の要約と課題作成
- 論文をざっくり把握
- 説明書のチャット検索
このほかにも使い方次第では役に立てられるはずなので外部に出しても問題ないレベルの資料はどんどんぶち込んでみましょう。
なんてったって無料ですからね。
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